先日、Jlink モニターをレビューしたばかりなんですが・・・ innocn のモニターもレビューする事になりました。どうも節操のないニトロです。
今回もサンプルをご提供いただきましたが、忖度などせずに正直なレビューをおこないたいと思いますので、なにとぞよろしくお願いいたします。
ただ、innocn のモニターって、種類が豊富だし気になってはいたんだよね。。。 ウルトラワイドも提供して欲しいなぁ(ボソッ
Innocn「25G1G」について
まずは Innocn「25G1G」の特徴・スペックなどをまとめました。
製品概要・特徴
「Innocn 25G1G」は、24.5インチのVAパネルを採用し、1920×1080(フルHD)解像度、最大リフレッシュレート165Hz、1msの高速応答速度の性能を持ったゲーミングモニターです。
Innocn製モニターには数多くのラインナップがありますが、その中でも最安価なエントリーモデルの位置づけです。
コントラストが高く応答速度の早いVAパネルを採用、sRGB99%、3000:1コントラストよって白飛びしてしまいがちな明るい部分や、黒つぶれしてしまいがちな暗部の色合いを再現します。
また、液晶ディスプレイの書き換えタイミングをビデオカードで制御することで、画面描画のカクつきやチラつきをなくすFreeSync技術に対応、G-Sync機能にも対応しています。
スペック詳細
型 名 | Innocn 25G1G |
サイズ | 24.5インチ |
パネル | VAパネル |
解像度 | フルHD(1920 x 1080) |
リフレッシュレート | 165Hz |
応答速度 | 1ms |
スピーカー | なし |
インターフェース | ・HDMI2.0×2 ・DP1.4×2 ・Audio out×1 |
付属品 | ・取扱説明書 ・HDMIケーブル ・電源アダプタ ×1 |
調整範囲 | チルト:-5°~ 15° |
本体サイズ | 556.4 × 33.7 × 204.4mm |
本体重量 | 4.1Kg |
パッケージの内容
まずは開封して内容物を確認します。
外箱はシンプル
外箱は innocn のロゴ、品番、ワイヤーフレームのイラストが描かれたシンプルなダンボールです。
中身を取り出して全てを並べると写真の通り、脚部の部品2点に、取り付け用のネジ2種類と小型のプラスドライバー。
付属品も必要最低限
DPケーブルが付属しているのが少し珍しい、あとはACアダプター、ケーブルが妙に細くて安っぽさがあるが、コンパクトなのは良い。
取扱説明書は英語・中国語・日本語が併記されているので、若干読みづらいけど必要なことは記載されているので問題はありません。
組み立てが少し面倒くさい
脚部の組み立ては若干面倒くさい・・・ 2点の部品を2本のネジで組み立ててから、モニター背面のスタンド部品を外して、さらにネジ2本で締める作業が必要、付属のドライバーは小型で力が入らず使いづらい、微妙にサイズも合っていないので、ちゃんとしたドライバーを使うほうが良いと思います。
ネジ4本締めてしまえばモニターの背部にハメ込むだけで取り付け完成、この手の作業が苦手な女性などには若干苦痛かもしれない・・・ まぁ、出来なくはないと思うが。
ちなみに本体背面のスタンド部品を外すとVESAマウント可能な穴が開いている、だが本体背部から奥まっているので、75mm × 75mm じゃないと使用不可なのは微妙な仕様である。
デザインとインターフェース
フロントフェース
一般的なモニターと変わらないシンプルなデザインのように見えるが・・・
モニター下部の左右がせり出している、ここにLED照明が配置されていて「ゲーミングモニター」を主張しているのだ! もちろんモニターの機能にはまったく関係ないけど・・・
バックパネル
背面はスタンドに向かってせり出した凝ったデザイン、正面から見て右後ろ側にジョイスティックボタン、中央下部にスタンド解除レバーがあり、スタンドのデザインも奇抜な感じではあるが質感はそれほど悪くはなく安っぽさはない。
背面のV字切れ目部にはもちろんLED照明が仕込まれていて、赤く点灯、フラッシュ、消灯が選べる、青や白、マルチカラー、輝度の変更などはできないので中途半端な感じではある。
なんだろう・・ LED点灯すると安っぽく感じる。。。笑
LED照明が不要な人には邪魔に感じるかもしれないが、消灯しておけば出っ張りもそれほど気にならない・・ 僕なら、やっぱり消灯しておきますかね。
スタンドはチルトのみ対応
スタンドの安定性はそれなりにあるが・・・ 可動は-5°~ 15°上下チルトのみ、左右調整はスタンドごと動かせるので実用上それほど問題はないが、高さ調整ができないのはやっぱり不便、標準の高さも少し高めに感じる。
ポジションを細かく調整したいのであれば、モニターアームが現実的だけど・・・ VESA対応サイズは75mm × 75mm なので注意が必要です。
入力は必要最低限、スピーカーは非搭載
入力端子は、電源ポートに、DP×1 HDMI×2 3.5mmイヤフォンジャックのみで、USB-C入力・USBハブ機能などには対応していない、まぁゲーム専用モニターとしてなら十分ではある。
スピーカーは非搭載、チープな音でゲームしたくないだろうし、大概の人は外部スピーカーを接続すると思うので、これは潔いコストダウンであると思います。
液晶品質・操作性など
メニューの操作性イマイチ
正面から見て右後ろに「押し込み対応のジョイスティック」がある、押し込むと電源のオン・オフで、上下左右でメニュー操作をおこなうが・・・
押し込みは電源オン・オフのみ対応で決定操作に使わないので操作のしづらさを感じる。入力ソース切り替えなど、よく使う機能がもう少し操作しやすいと良いのだが・・・
表示品質
発色はそれほど悪くはないが全体的に白っぽく、良く言えば目に優しい・・・ 悪く言えばコントラストが弱く感じると言った感じ、まぁ実用上は問題ないレベルかと。
それよりも、前回レビューした Jlink「E24FP1K」と比較すると最大輝度が暗め、明るさを最大にして、コントラスト設定も要調整と言った感じだ。(日中の明るい部屋で)
視野角はお世辞にも良いとは言えない、上下左右から確認すると色の変化が起きて白飛びする、しかしこの機種はVAパネル、視野角の良さをIPSモニターと比較するのは流石に分が悪いかもしれない。
そもそも斜めからPCモニターを見ることは稀だし、ゲーム画面の表示に適した応答速度やリフレッシュレート、コントラストの良さを確認するべきだろう。
ゲーム用モニターとしてなら
コントラストの強いゲーム画面は、表示がスッキリして違和感がない、リフレッシュレートを165Hzに設定すれば描画の滑らかさは明確になる。
innocn「25G1G」は、ゲームプレイを目的とした映像のチューニングと機能に特化しているのだろう。
シーンに応じたコンフィグも用意されているし、任意の色合いなどを記憶させるユーザー設定も可能ではあるが、写真や映像を扱うクリエイターの作業用としては厳しい、やはりゲーム専用として割り切るほうが良い機種と言えそうだ。
まとめ
いつもどおり、気に入った点とイマイチな点をまとめると・・・
結構な辛口レビューとなりましたが・・・
2万円台で購入できるモニターと考えればコスパは良いと思います、本体質感も悪くないですし、事務作業のような一般利用であれば不満はないと思います。
しかし、このモニターが本領を発揮するのは、リフレッシュレートと適した応答速度が体感できるゲーミングであることは間違いありません。欲を言えば240Hzとかならもっと良かったかもしれませんが・・・
ちなみに、Amazonの現価格は20,699円、販売ページ内にある4,000円OFFのクーポンを使えば16,699円となります・・・ クーポンをいつまで続けるのか、今後さらに安くなるのか?それは不明です。。。笑
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