miyoo A30 問題もあるみたいだけど、意外と良いモデルじゃないかなと・・・

Game Device
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今年5月にリリースされたmiyoo A30をレビューします。

このモデルは、miyoo miniの横型バージョンが出るという噂が2年ほど前からあり、ようやくリリースされたという感じです。

僕はmiyoo miniとmini+の両方を所有していますが、今回のA30についてはコレクション目的で欲しいなという程度の気持ちだったため、発売時に購入はしませんでしたが、Banggoodさんからレビュー機を提供していただきました。

そんなわけで、少しリリースから時間が経ってしまいましたが、miyoo A30 レビューをお届けします。

最初に・・・

事実上のポケゴー後継機だよね

2021年末にリリースされ、2022年に大ヒットとなった「miyoo mini」は、長期間品薄で入手困難でした。かなりの人気でプレミア価格で取引されることもありました。

PocketGO/V2

miyoo A30 は、そのmiyoo miniの横型モデルですが、個人的にはPocketGOの後継機といったほうがしっくりきます。

サイズ感はPocketGO、仕様はV2といった感じです。

本レビューでは、CFW(Spruce)を導入済みです

Banggoodさんから送ってもらったA30には、SDカードが付属しない本体のみモデルだったため、SDカードを初期構成するのに苦労しました。

式HPからストックSDカードのダウンロードはできるんですが、問題のあるデータも含まれているんですよね。

そこで、RetroArchや必要なアプリのみをダウンロードしてSDカードを構成しましたが、ゲームが起動しません(何か間違っていたのかもしれません)。

仕方がないので、SpruceというCFW(標準OSの修正版)を導入しました。

そのため、本記事では初期状態のOSと見た目や内容、おそらくエミュレータのパフォーマンスが異なっていることをご了解ください

購入される場合は、SDカードが付属する製品を購入する方が無難かもしれませんね。

miyoo A30 基本情報

基本スペック

OSはLinuxベースの独自OSで、本体フラッシュメモリーに書き込まれる仕様です。

プロセッサーはAllwinner A33で、PocketGO S30と同じチップセットです。このチップはANBERNIC RG35XXシリーズに近い性能を発揮しますが、少しパフォーマンスは落ちるみたいです。

内蔵メモリーは512MBと少なめです。液晶は2.8インチで、解像度は640×480Wi-Fi機能を搭載し、本体は非常に小型、ファミコンコントローラーのようなデザインです。

カラーバリエーション

カラーバリエーションは、① 赤+ゴールド、② ブラック、③ ブラック+グレー、④ ブラック+ホワイト の4色が準備されています。

①のカラーは、いわゆるFCカラーですが・・・ なんで黒系を3種もラインナップしているのでしょうかw

販売店

Banggood miyoo A30 の販売ページは以下のリンクです。

 

パッケージ内容

キャリングケースが付属

A30には外箱はなく、miyoo miniと同様に専用のキャリングケースが外箱の役割を果たしています。ケースの外側は布地で、内部は柔らかく保護性が高いです。実用的で、見た目も可愛らしく、質感も良好です

チャックのノブもお洒落で魅力的、ただ、背面のデザインは少し微妙かもしれません。

ANBERNICの製品ではキャリングケース別売りなのでお得感がありますね。

付属アクセサリー

本体以外の付属品は、①マニュアル、②USB-C to Aケーブル、③イヤホン変換アダプターの3点です。

マニュアルは英語と中国語のみ、付属のケーブル2種は質感がやや簡素ですが、変換アダプターは必要な人にとっては嬉しい付属品かもしれません。

デザイン&質感

細部デザイン

ファミコンカラーが人気だとは思いますが、今回レビューするのはブラックモデルです。

フェースに金属プレートが使用されており、十字キーやABXYボタンは本体サイズに対して大きめのパーツが採用されています。さらに、左側に配置されたジョイスティックがアクセントになっています。

背面にはロゴや銘板が白で印刷されているだけ、ネジ4本で固定されています。

上部には横並びのLR4ボタンが配置されており、中央左からホームボタン、USB-Cポート、ボリュームボタンが並んでいます。下部にはSDカードスロットが中央に配置されています。

右側面には電源ボタンと、充電や動作中を知らせるインジケーターが配置されています。左側面には何もありません。

質感は悪くない

A30のブラックカラーは見た目の印象が良いですね。金属プレートがこのモデルの外観と質感の向上に一役買っていると感じます。

低価格なモデルであり、重量も軽いため、多少のチープさを感じる部分もありますが、個人的にはかなり良い仕上がりだと思いました。

 

操作性

ボタン全体が少し柔らかい感触で、しっかりとしたクリック感を好む人には物足りないかもしれません。ただ、クリック音が静かな点は良いところです。

ABXY・十字キー

本体サイズに対して大きめのパーツが採用されているため、操作時の違和感は少ないです。

ABXYボタンの操作性はかなり良いです十字キーも柔らかいため、シューティングゲームの操作性は良好です。ただし、ストⅡなどの格闘ゲームではコマンド入力が若干入りづらい感じがします

ジョイステック・LRボタン

ジョイステックは軸の高さが低いため、少し違和感を感じるかもしれませんが、操作性自体はそれほど悪くありませんこのサイズのゲーム機にジョイステックが実装されているのは良い点です。

ショルダーボタンも押し心地はかなり柔らかく、クリック音が無いのが良いです。配列は横並びですが、L1・R1の配置や押し込みも良好、L2・R2も自然に指が届くため、快適な操作性を提供します。

 

スクリーンと音質

スクリーンは暗め

IPSの2.8インチ液晶で、解像度は640×480です。スクリーンが小型なので表示の粗さは感じません。視野角もそれなりに良好ですが、輝度がかなり暗いため、屋外での使用には厳しいかもしれません。

ファームウェアの更新で改善されるとのことなので、最新のFWを導入しましたが、変化は感じられませんでした。すでに対策されたFWがインストールされていたのかもしれません。

また、フルラミネーションディスプレイではないため、液晶が本体に奥まって表示されています。デザイン的に少し古いゲーム機のようですが、非表示エリアがないため、逆に見た目はそれほど悪くないと思います。

そもそもFCデザインなので・・・違和感がないです。

音質はまぁまぁ良い

小型のゲーム機でモノラル、音質が良好とは言えませんが、中域から高域はフラットに再生されており、キンキンしたり籠もった感じはありません。少なくともゲームを楽しむ程度であれば、聞きやすい音質です。

もちろんUSB-C のオーディオ変換ケーブルが付属しているので、イヤフォンを使えば、もっと良い音でゲームが楽しめます

 

動作可能なエミュレーター

FCGBGBASFCPS1NDSN64DCPSPSS
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※ 代表的なコンソール抜粋、評価は僕の判断です

ファミコンから初代PlayStationは問題なく動作N64以降のコンソールは、ゲームタイトルによって音飛びやカクつきなどの現象が発生します。

PSPのエミュレーションは厳しいかなと思いましたが、軽めのタイトルであれば意外としっかり動作します。

ただし、突然クラッシュしてメニューに戻されることもあり、ファームウェアなのかエミュレーターのアプリが問題なのかは不明ですが、全体的に不安定な印象があります。

アナログスティックがあるので、PSPやDC、N64で遊びたくなりますが、タイトルによってプレイの安定性に差がある感じです。

 

ANBERNIC RG28XXとの比較

本体サイズや性能が似ているANBERNIC RG28XXと比較すると個人的にはmiyoo A30の方がお勧めだと感じます。

理由として、まずデザインはA30の方が良いと思います、RG28XXはボタンが小さく、フェースの空白が気になります。

また、A30にはアナログスティックが搭載されているため、プレイ可能なゲームの幅が広がります。アナログスティックの有無が最大のポイントです。

一方、RG28XXの良い点は、スクリーンがフルラミネーションで表示が綺麗なこと、Mini HDMI出力が可能なこと、そして性能が少し優れていることです。

ただ、A30は非表示エリアのないスクリーンなのでそれほど悪いとは感じませんし、外部モニター出力は個人的に使わないので、その点も問題ありません。

性能差も微々たるもので、そこまで重要ではないと感じます。

 

まとめ

ハードウェア ★★★☆☆

デザイン・ハードの仕上がりは価格の割に非常に良くできていますが、液晶の輝度や性能がもう少し高ければさらに良かったと思います。

操作性 ★★★☆☆

小型ながらホールド性が良く、各ボタンの押し心地も柔らかくて快適です。多少のチープ感はありますが、このサイズのモデルの中では最上位クラスではないでしょうか。

パフォーマンス ★★★☆☆

アナログスティックが無ければ逆に不満にならなかったかもしれませんが、性能がもう少し良ければスティック有りハードの良さがもっと活かせたと思います。コストバランスを考慮した結果だと思いますが・・・。

価 格 ★★★★☆

販売価格は7,000円前後で、上質な本体にキャリングケースが付属していることを考慮すれば、非常にお得だと評価できます。

総合評価

評価 :3.5/5。

総合点は星3.5です。

コレクションとして欲しいなという気持ち程度でしたが、普段の持ち歩き用としても悪くないと思っています。キャリングケースに入れてもコンパクトで携帯性が非常に良く、PSPの軽めのゲームなら問題なく楽しめますからね。

デザインや操作性も良く、小型ながらしっかりと握れて、ある程度のゲームができる実用性が、miyoo A30の良い点です。

  

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