【Review】Powkiddy RGB30 スクエア・スクリーンはマルチエミュレーターには理想的かも

Game Device
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Powkiddy のスクエアディスプレイを搭載したゲーム機「RGB30」が地味に人気ですね。

このゲーム機、正直に言うとイロモノだと思っていたし、なにせ Powkiddy だしねぇw スルーしようと思っていたけど・・・ なんだかんだ独自性もあるし、使い方によっては面白いのかもしれないと思いまして入手してみました。

RGB30の取り扱いショップ

今回は Banggod さんよりレビューサンプルを提供していただきました!ありがとさん!

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※ 日本円だと14,000円前後となります(10月2日為替レート)

 

Powkiddy RGB30 基本的なこと

RGB30の概要

Powkiddy からリリースされた「RGB30」は、王道の中華ゲーム機レトロハンドヘルドです。

同ジャンルで多くのゲーム機が採用する RK3566 というチップセットを搭載していますが、4インチのスクエアディスプレイを搭載しているのがRGB30の特徴となっています。

 

RGB30のスペック

OSはLinux、初期プリインストールは「JELOS」となっています。

SoCはお馴染み RK3566で メモリーは1GB、多くの RK3566 モデルと同スペックで、エミュレータ性能は、FCからPS1までは問題なし、PSP・N64・DC なども数多くのタイトルが動作します

ストレージは、OSとゲームデータの2枚が挿入可能なデュアル MicroSDスロット仕様で、スクリーンに4インチ 解像度720×720のスクエア液晶を搭載しているのが大きな特徴です。

カラーバリエーションは、ブラック・ホワイト・ブルーの3色が準備されています。

 

RGB30 本体レビュー

開封と付属品

外箱はいつもの Powkiddy らしいパッケージで、クリーム色の商品名のみが印刷されたシンプルなものです。

付属品は、本体、USB-A to C ケーブルにマニュアルのみで、本体を包むビニールすらありませんでしたがw 他のレビュー記事などみたらビニールは付いてたと思うんだけど・・・ 謎です。

マニュアルは読むところなどはほぼ無いです、とても簡素なものでした。

本体デザイン・質感

怪しさを感じる本体デザイン

本体サイズは 145mm × 86.5mm × 18mm スクエア液晶で縦の長さがあり、本体の厚みが気になるサイズ感・・・ とは言え、大型化している最近のゲーム機の中ではコンパクトな部類です。

液晶は非表示部のベゼル部が縦に少し長いので、見た目は縦長スクリーンに見えるデザインですね。

フェース部のボタンは、十字キーが上に配置されたレトロゲームには適したレイアウト、上部・下部のインターフェースは左右対称のシンメトリーになっているのは個人的に好きなポイントです

本体の左右側面にはボタン類は存在しない、背面は銘板シールすら存在しません。角ばったデザインで、良くも悪くもハンドメイドのような怪しさを感じます。

好き嫌いが分かれそうで、グッドデザインとは思いませんが・・・ これぞ中華ゲーム機って感じで楽しさを感じる絶妙な見た目と言えます。

質感はそれほど悪くない・・・

プラスチック外装だけど Powkiddy 製品にしては(失礼)それほど悪くはないかも・・・ ただシェルの合わせなどバリや微妙な隙間があったり、精度はそれなりで、なんとなくチープさを感じるのはご愛嬌だ。

でも、以前レビューした X39 に比べれば断然良い、品質が安定していない Powkiddy 製品の中では当たりモデルではないかと思います。

つか、X39 は品質・質感がヤバすぎなんだけどね・・・ ちなみに RGB10 は、質感・品質・価格が非常に良くてお気に入りでしたRGBシリーズは良いモデルが多いかもしれないね。

ホールド感と操作性

本体の縦幅があり、あと厚みもかな? 本体ホールド感はいたって良好である。おそらく偶然の産物だと思いますが・・・ 

ボタンの感触も全体的に良好で、ABXYは適度な硬さで引っかかりもない、十字キーも軸感があって入力しやすい、アナログスティックは本体に埋め込まれたタイプで引っかかりもなく、操作性も問題ない・・・ X55より操作ボタンは優秀です。

ショルダーボタンは音の出るタクトスイッチで多少耳障りですが、カチカチ音はそれほど大きい音は出ません、大きさ、位置、段差もあり操作性は良好と言えます。

アナログスティックを操作しながら L2・R2 ボタンを押すのが少ししんどいけど・・・ まぁ、横配列なので、これは仕方がないかなって感じです。

ケチをつけるとすれば、START・SELECT ボタンのカチカチ音がちょっと耳障りです。ゲーム中に頻繁に押さないボタンだしゲーム中は気になりませんけどね。あとファンクションキーが無いのでショートカットが使えなくて少し不便に感じました。

完璧とは言えませんが・・・ 総合的には良好なホールド感と操作性、ゲーム機としての完成度は高いです、少なくともPowkiddy製品の中では非常に良いモデルではないかと評価できます。

スクリーンについて

表示品質

4インチ・解像度720×720 と変わった液晶ですが、輝度・視野角・色彩など、かなり良くて驚きです、スクエア表示のため大きさも視認性も他3.5インチモデルに比べ良好です。

GBは表示が最適

スクエア液晶で間違いなく最適なのは、アスペクト比 10:9 のゲームボーイエミュレーターで、4インチ液晶のほぼフル画面でGBタイトルが遊べます

画面の大きさや操作性など、GBエミュ専用機として購入を検討しても良いかもしれませんね。

Nintendo DS 良い表示

2画面のDSエミュレーターは表示が小さいけど、現実的にプレイ可能なサイズで上下表示が可能、ゲーム内フォントも読むことができて快適です

ANBERNIC RG353シリーズよりも間違いなく見やすく遊びやすい、タッチ操作には対応していないが、Nintendo DS 用として利用するのも悪くはないモデルと言えそうです。

アスペクト比 4:3 コンソールも

レトロゲームで一般的なアスペクト比となる 4:3 コンソールのエミュレーターの場合、上下に非表示部が出る3:4 の縦画面アーケードゲームは左右が非表示エリアになるが、表示は小さ過ぎず比較的に快適で、むしろ上下非表示部は左右非表示に比べ違和感が少ない。

また、従来機では縦画面のアーケードゲームを本体縦にして無理やり縦表示にして遊んだりしたりもするが、RGB30の場合は現実的なスクリーンの表示サイズで見やすいし、操作性も良いので理想的だ。

PSP・GBアドバンスは表示小さめ

GBアドバンスはアスペクト比が 3:2 と少し特殊、オリジナルの画面比率だと上下の非表示が少し広いので多少気になる、ただし3.5インチ機種と表示サイズはほぼ同じなので・・・ ゲームプレイ時の違和感はそれほど感じない

ただ、アスペクト比 16:9 のPSPの場合は、さすがに表示が小さすぎて残念な感じがする・・・ まぁ、遊べなくはないが、RGB30にはワイド画面のゲームはちょっと不向きという感じです。

自分好みの設定が楽しめる

マルチエミュレーターは多様なアスペクト比のコンソールを動作させるので、スクエア液晶は理想的なスクリーン仕様だ。

コンソール毎に適正なアスペクト比にすると、非表示エリアが上下左右に出てしまうが、RGB30は解像度が高めだし、設定によって好みのサイズ調整、表示品質に調整ができて、これが楽しかったりします

エミュレーターを目的とするなら、このディスプレイ仕様は相当理想、シェーダー、ベゼル、アスペクト比など、自分好みのカスタマイズが楽しい機種です。

何気に音質は結構良い

RGB30はステレオスピーカーが左右アナログスティックの下部に内蔵されていて、広がり、臨場感もあるし、低域に迫力はないけど、ゲーム機の中では音質が良いという評価です。

特別な音響パーツを利用しているわけではなく、たまたまハウジング形状が理想的なんじゃないかとは思いますが・・・ ゲームする上で多くの人に不満に感じない音質で再生してくれます

 

ファームウェア  

初期FWはカスタム済みJELOS

RGB30の初期フォームウェアは JELOS が導入されていて、バージョンは20230623、エミュレータコンソールごとにシェダーや、ベゼルなどが設定されていて、メニュー画面ではBGMも再生されたりなどカスタマイズ済みです。

中途半端な独自OSより JELOS を導入してくれるのは良い判断、このまま利用しても良いとは思いますが・・・ ベゼルが邪魔なので設定でOFFにしても解除ができません。。

好みのFWを導入する方が良い

しばらく弄りましたが時間ばかり掛かって面倒になったので、最新JELOSでシステムディスクを作成しちゃいました。ファームウェアは自分で設定しないと、トラブルの原因や解決がやりづらいんですよねぇ・・・

RGB30はArkOSにも対応しています。日本語メニューが使えるJELOSの方が僕は好きですが、パフォーマンスはArkOSの方が良いらしいです。

JELOS
ArkOS

 

充電問題・・ 品質にやっぱり疑問も

RGB30は、多くの中華ゲーム機と同様に、PD充電機では充電ができません、2A仕様のACアダプターが必要となります。これ、ちょっと不便で、常備しているのPDなんだよねぇ・・・

そして、僕のRGB30ですが・・・ 2Aで充電しても満充電(表示)にならず、バッテリー表示は70%程度が限界です。本当に充電されていないのか、表示がおかしいのか、本体が不良なのか原因は不明です。(撮影時は80%まで充電できましたw)

満充電(表示)にならない不具合は RK2020 で経験した症状に似ていますが、ネットで軽く探した感じでは不具合の情報を見つけられていません同じ症状の人はいるのでしょうか?

この問題のおかげで、レビュー記事を仕上げるのにずいぶんと時間が掛かってしまいましたし、未だに解決できていないのでもやもやします。

なんだかんだ、Powkiddy 製品は、品質的なリスクを覚悟して購入が必要だと思います。

 

まとめと評価

ビルドクオリティー

ANBERNICに比べると若干落ちますが、Powkiddy製品の中では良いビルドクオリティー、チープな感じはありますが、デザインも含めて怪しいデバイスって感じは嫌いではないです

液晶の輝度・視野角・色彩、それと音質はとても良く、この点で不満にはなりませんが、僕のRGB30には充電問題などもあるし・・・ 品質にはやっぱり疑問符が付きます。

ゲーム体験

操作性の良いデバイス、ボタン類の押し心地、アナログスティックの感度も良好なので、ゲーム機としての完成度は高めです。

4インチ・スクエアという特殊な画面サイズですが、メニュー表示は大きくて見た目にも楽しいです。PSP以外のレトロエミュレーターなら不満を感じませんし、ゲームボーイメインなら最適モデルです。

エミュレーターハードとして魅力的

多くの RK3566 搭載機種の中で、スクエアな液晶を搭載するという味付けがされた RGB30 ですが・・・ コンソールごとに、自分の好みの表示設定を探したりするのが楽しいです。

レトロエミュレーター・ハードが好きな人には、間違いなく買っても損はしない、しばらくは弄りたくなる魅力的な製品だと思います。

個人的には、外装塗装して楽しみたいと思っています。

評 価

評価 :4/5。

品質的に評価を下げたいんだけど・・・ かなり気に入っている自分がいるし。。。 ちょっと甘いけど星4をつけます。 ただし、やっぱりマニア向けモデルです。

価格は14,000円前後・・・ 円安ですが、ライバルモデルに比べれば安価です。

 

 

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