TRIMUI Smart Pro 今更レビュー? ハードの仕上がりはグッドです。

Game Device
この記事は約15分で読めます。

ニトロです。

さて、発売からすでに9ヶ月ぐらい経っちゃっていますが、以前から気になっていた、中華ゲーム機「TRIMUI Smart Pro」について、Banggoodさんからサンプルを貰いましたので、満を持してレビューします。

さすがにリリースから時間が経っているので、興味を持つ人は少ないかもしれませんが、最近はANBERNIC製品のレビューばかりだったので新鮮な気持ちでチェックできました。

そんなわけで、「TRIMUI Smart Pro」について、ゆるくレビューしたいと思います

まずはスポンサー Banggood の販売ページの宣伝しておきます、販売ページは以下のリンクなのでご確認いただければと思います。

Banggoodクーポン

Banggood 期間限定のクーポンを頂きました。TRIMUI Smart Pro チェックアウト時に以下のコードを入力すれば、$68.99(約11,000円)となります。

クーポンコード:BG8f74e7

YouTube レビュー

動画版レビューはこちらです。

TRIMUI と言えば?

やっぱり Model S なんだよね

まず、2020年にリリースされた、「TRIMUI Model S」についてご存知でしょうか?

名刺サイズの極小ボディー、スケルトンで丸見えの基盤自体がデザインに溶け込んだステキなデバイスで、発売当時はNitRo Blogでも大人気でしたし、カスタムファームの更新記事などで頻繁に更新して、これでもかってぐらい擦りまくって記事量産しました。

懐かしい・・・・

とにかく Model S は個人的に2台も購入しましたし、今も大切に所有しています・・・ しかし久しぶりに本体を確認してみたところ、ボタンは少し黄ばんでいて相応の時間経過を感じ少しノスタルジックな気持ちになりました

セカンドモデルのSMARTは・・・

さて、TRIMUIからは、Model S の次に「SMART」というモデルが2022年の夏にリリースされたんだけど・・・ このモデルに僕はあまり魅力を感じなかったので入手はしなかったんです。

Model S よりもポップな見た目、少しだけスクリーンが大きくなったけど、ユーザー評価もあまり良くはなかったしレビュワーの評価もイマイチだったと記憶していますが・・・

OSとUIのコダワリ

TRIMUIは、おそらくブランド名の通りで、ハードよりもOS開発、ユーザーインターフェイス・デザインに力をいれていると思われます。

Model S でも、UIの操作性やデザインに強い拘りを感じたし、デバイスの電源を入れてメニューを表示するだけでも、なんか楽しい気持ちにさせてくれるのは「TRIMUI OS」のおかげだと思います。

Powkiddy A30

中華ゲーム機メーカー Powklddy と業務提携しているんですかね? 詳しい事は分かりませんが、Model S は、後期にPowklddyブランドで発売されていましたし、Powkiddy A30 というモデルは TRIMUI OS を採用していました。

ホームページは4年前のまま

久しぶりにTRIMUIのホームページをチェックしてみたら・・・

表示が激重、データのダウンロードにも時間が掛かるし、SMART や Smart Pro の写真は確認できるけど、スペックなどの詳しい情報がまったく掲載されていない

見た目は4年前のまま Model S がいまだに大々的に表示されていて、もはや新商品を売る気があるのだろうか?と心配するレベルですね。

驚くべき事に会社の情報すらも記載していないし、なんとも謎? と言うか・・・ 怪しさが抜群、謎すぎて素人には手が出しづらいメーカーの製品ではないかと思います。

会社情報に4年以上なにも書かないとか・・・

しかし、そもそもがエミュレーターハードなんて、限りなくアンダーグラウンドだと思うし、謎が多かろうが、扱うのが難しいかろうが、出来がよければ、面白ければ、なんでもOK的な思考の人が多い世界じゃないですか?

そんな前提条件を踏まえつつ「Smart Pro」について、個人的な感想レベルなレビューを次項から書き連ねましたよん。

 

TRIMUI Smart Pro 概要

主な特徴

TRIMUI Smart Pro について、僕が感じた長所・特徴などを最初に書いておきます。

  • コンパクトなデザイン
    PS Vitaのような本体デザイン、大きなスクリーンの割に小型でスリム、ポケットに入るサイズ感なので携帯性には優れています。
  • 4.96インチ高解像度ディスプレイ
    鮮明画質なIPS4・96インチ高解像度(1280×720)ディスプレイを搭載、非常に綺麗かつ大きな表示で視認性が良いです。
  • ボタンの押し心地、操作性
    メンブレンスイッチなので、PS Vita に似た押し心地と静音性、ゲーム時の操作性も見た目の印象よりは良好です。
  • シンプルなユーザーインターフェース
    シンプルで使いやすいオリジナルOS、メニューアイコン、LED発光のギミックなど、かなり拘りが感じられます。
  • ステレオスピーカー、WIFI・Bluetoothに対応
    デュアルスピーカーを搭載、WIFI、Bluetoothにも対応しているので幅広い機器との接続性があります。
  • パフォーマンスは限定的
    FC~PS1までの動作は問題ありませんが、PSPなどの重たいゲームタイトルの動作は厳しい性能です。

基本スペック

リリース時の他者レビューなどを確認すると、WIFIやBluetoothなどについて言及されていないんですが、現状のファームウェアはWIFI・Bluetoothに対応しております。

バッテリーは5,000mAhと思いますが、販売するPowkiddyの公式ショップでは4,000mAhとの記述がありました。

カラーバリエーション

カラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、グレー、の3色展開です。

動作可能なエミュレーターについて

FCGBGBASFCPS1NDSN64DCPSPSS
×
※ 代表的なコンソール抜粋、評価は僕の判断です

ファミコンから初代PlayStationは問題なく動作しますが、N64以降のコンソールは、ゲームタイトルによって音飛びやカクつきなどの現象が発生します。

スクリーン仕様的にPSPと相性が良いです、しかし重めのタイトル、ゴッド・オブ・ウォーなど、ゲームプレイ自体が困難です。

ANBERNIC RG35XXシリーズと同等性能みたいですが、標準OSで動かした感じ、体感でわずかに Smart Pro の方が劣るかなって気がします。

 

パッケージの内容

外箱は綺麗なんだけど

外箱には商品写真が印刷され、しゃれた印刷が綺麗です、パッケージに気を使っているのは好印象ですが・・・ 販売店側のラベルシールがベタベタ貼られて台無し輸送時の衝撃?でボコボコなので悲しくなりますね。

そういうとこだぞ!

付属品について

  • TRIMUI Smart Pro 本体
  • マニュアル的な紙ペラ
  • USB-A to USB-C 電源ケーブル

USBケーブルのみの付属品って感じでシンプル構成です。

マニュアルと言うか・・・ 紙ペラが1枚入っていますが、各ボタンの名称とファームウェアのアップデート方法が英語で記載されているだけです。おそらくアップデートに関する記述は間違っていますね。

 

本体について

本レビューは最新バージョンにファームウェアを更新後に確認しました。
※Ver20240410

デザイン

本体はPS Vitaのような本体形状、各ボタンのサイズ・位置などがそっくりだし、間違いなく模写しているとは思いますが寸法や細部の造形が異なるのでオリジナリティーはあります

シェルはプラスティックで、見た目の印象よりも本体はずっしりとした質量です、組み込み精度は良くて、隙間やバリなどもない、ビルドクオリティーはかなり高く質感は非常に良いデバイスです。

ボタンレイアウトは、右側にABXY、アナログスティック、下部にスタート、セレクトボタン左側は上部に十字キーで下部にアナログスティックの配置左下はメニューボタンです。

極小のスピーカー穴が左右の下部にありますが、指の干渉が起きない位置で、PS Vita よりも良いレイアウトですが・・・ そもそも、ここから音が出ているのかは謎ですw

中央の小さいロゴマーク、これただの飾りではなくて充電時に点灯します、なかなか見た目は良い感じです。

背面は滑り止めなどはなくのっぺりで、ロゴとモデル名などの印刷だけです。側面から緩くカーブする造形はVitaっぽいですが、実際の厚みよりも見た目が薄く錯覚する良デザインと思います。

上部の左右にあるショルダー4ボタンは縦配列、中央部の左から電源ボタン、中央に通信用USB-Cポート右にボリュームボタンが配置されています。

下部にFNスイッチ充電用USB-Cポートマイク穴Micro SDカードスロットイヤホンジャック、マイクは実際に内蔵されているのかは疑問ではある・・・

あと、面白いのはFNスイッチの右にあるポート?が封印されていることで、もしかしたらHDMIポートが設計上は実装予定だったのかと想定されますけど、取りやめたんかね?

それと左側に極小のストラップホールがあります。最近のゲーム機としては珍しいですね。

 

ホールド性

ゲーム操作時の本体ホールド性はそれなりって感じ、グリップ部のあるモデルに比べれば当然保持力は低い、とは言えコンパクトなゲーム機の中では良好な部類に入りそうです。

背面に滑り止めがあれば、もっと良かったかもしれないです。

操作性

フェースにあるボタンは PS Vita や、Retroid Pocket 3+ の感触と同じ、メンブレンドームスイッチなので押し心地はプチプチとした感触で音も静か、個人的に好きな感触で質感も感じられてグッドです。

ABXYボタンはかなり小さくピッチが狭いけど、親指を添えると4ボタンすべて収まるのでスライド操作がしやすいです。同じく十字キーもかなり小さいけど、かなり湾曲して角度があるおかげで、こちらも操作性は非常に良い感じですね。

十字キー、ABXYボタンの感触と操作性、僕的には最上位と言っても良いぐらいの評価はできる、格闘ゲームもシューティングも、まったくストレスにならず気に入ってしまいましたよ。

アナログスティックの感度は問題ないけど、出っ張りが少ないので多少の違和感は感じる・・・ まぁ、すぐに慣れちゃうんだけどね、ちなみに押し込みには非対応です。

ショルダー上部ボタンには軸が無くて、押し込む位置はどこでも良いし操作性も良好、だけど L2・R2は、L1・R1と間隔が狭いので4本指を添えた操作は難しいですね

押し心地は少し硬めなので若干ストレス、ただ酷評するほど悪くはないし、操作音も控えめなのでコンパクト機としては上位評価です。

 

スクリーンと音質

価格を考慮すれば、発色、視野角など素晴らしいレベルの液晶です、最大輝度は僅かに弱いかなと感じますが、十分な輝度です。

表示設定から、輝度はもちろん、色温度やLEDの明るさ調整などかなり細かくカスタマイズ可能です、他のデバイスには出来ない詳細な設定項目があるのは評価ができます。

音質はそれほど悪くはないです、音の広がりもあるし、コンパクト機の中では良い部類と思いますが・・・

チェックしていて気になったのは、スピーカー穴を塞いでも音に変化がない(籠もらないんだよね・・・ スピーカー穴から音が出ているわけではなくて、ハウジング内で反響しているんかな?

それか・・・ 画面から音が出てるみたい? 謎技術ですw

 

ファームウェアについて

このデバイスの魅力は独自OSじゃないかな?と思う。

独自性の強い公式ファームウェア

基本的にはメインメニューからRetroArchにランチャーして利用するありがちなユーザーインターフェイスではあるんだけど・・・・

メインメニューの見た目はシンプルで反応も良い、日本語に変更してもそれほど違和感(変な日本語もある)はない、フォントもしょぼくないし、アイコンも大きくて見やすい、開発者はオリジナリティーのあるUIに拘っているんだろうなと感じる。

あと、電源ボタンでスリープに対応しているのはANBERNIC製品などと同じだけど、復帰が機敏、スリープ時のバッテリー消費は控えめに感じます。

使い勝手が良いかと言われると・・・ それほどでもないんだけどねw

リングLED設定がユニーク

アナログスティックのリングLEDのギミックは、このモデル特有のユニークな仕様です。

ユーザー設定は、明るさと、消灯するか点灯するかのシンプルな変更しかできないけど、メインメニューのエミュレーターコンソール選択時に、コンソール毎に設定されたテーマカラーにじわっと色が変化するようになっているんだよね。

設定の自由度は低いけど、コンセプトはユニークで理解ができると楽しいポイントです。

ファンクションキーの設定が良き

本体右下にあるFNスイッチは機能固定ではなく、リングライトのON・OFF、パフォーマンスモードのON・OFFだったり、任意のボタンをターボ(連射)機能ON・OFFにする設定などができる。

ファンクション「ボタン」ではなく「スイッチ」にして、ユーザーの任意の機能にカスタマイズが出来るのがユニークです。ちなみにパフォーマンス向上は体感できませんでしたが・・・

公式ファームウェアについて(アップデート方法)

公式ファームウェアはちょこちょこ更新されているみたいです。

細かいバージョンアップで当面は安心、アップデーターを配布してくれる限りは機能向上を楽しめそうだけど・・・ いずれ更新するのは辞めちゃいそうです。

ファームウェアのアップデート手順
  • アップデータのダウンロード
    激重なのでgithubからDLする方が良いです。
    ファイル名(trimui_tg5040_xxxx_xxx)
    公式FWページ Github
  • アップデータを解凍してSDカードに配置する
    ダウンロードデータから、trimui_tg5040.awimgを解凍して、FAT32フォーマットのSDカードのルートフォルダに配置、電源OFFの Smart Pro に挿入する
  • アップデート実施
    ボリュームのマイナスボタンを押しながら、電源ボタンを押す
    ブートロゴが表示されたら、電源ボタンを離す
    その後にボリュームのマイナスボタンを離せば自動的にアップデートする
SDカード内のアプリなどを最新版に更新する
  • ベースパッケージのダウンロード
    激重なのでgithubから最新版をDLする方が良さそう。
    ファイル名(tg5040_smartpro_SD_base_package__xxxx.7z)
    公式FWページ Github
  • ベースパッケージを解凍してSDカードに配置する
    解凍したベースパッケージの中身を、Smart ProのSDカードに上書きコピーする。
    ゲームディスクを新規作成する場合は新規SDカードに同様にコピーする。
  • デバイスに差し込んで確認
    Smart Proに差し込んで起動、メニューにアイコンなどが表示されるか確認

 カスタムファームウェア

マイナー機種ですが、カスタムファームウェアは存在していて、導入することで対応コンソールが増えたり、機能向上やエミュレーションの高速化などが期待できます。

僕はまだ導入を試していませんが・・・ (初回の記事&動画レビューが終わってからテスト予定) おすすめの2点を紹介しておきます、しかし、このモデルは内部メモリーにフラッシュするので文鎮化のリスクがあることに注意が必要です。

CrossMix-OS

公式FWの機能と拡張したようなカスタムファームウェア、メインメニューや操作性など公式FWとほぼ同じです。ゲームのサムネイル画像をネットから取得が可能です。

僕が導入するならこちらにします。

knulli OS

Batocera ベースのカスタムファームウェアで、馴染のある Ark OS・JELOS のような見た目と使い勝手になりますが、FNスイッチは未対応のようです。

ゲームパフォーマンスを優先したい人向けですかね。

 

まとめ

ハードウェア ★★★★☆

本体の見た目の良さ、デザイン、質感など、非常に良い出来だし、スクリーンの表示品質も良く、綺麗な映像が楽しめますし、音質も悪くはないです。

リングLEDのギミックが好き、コンパクトだけど大きなスクリーン、携帯性が良い点も評価できます。販売価格を考慮すれば、相当な良ハードに仕上がっています。

操作性 ★★★★☆

ホールド性はまずまず、ボタンの感触はしなやかで質感が感じられます、ゲーム操作性もコンパクトモデルとしては上位です。アナログスティック軸の高さが低いこと、ショルダーの押し心地の硬さとピッチの狭さはマイナス点です。

僕が思う操作性の一番良いモデルは Retroid Pocket 3+ ですが、限りなく同じ評価を与えられます。

パフォーマンス ★★★☆☆

性能は正直言って不満です、Smart Pro のスクリーンを活かせる PSP のエミュレーションには非力な性能、ハードの良さを最大限に活かせません。

ファームウェアの更新によるパフォーマンス向上、アプリケーションの最適化など、ソフトのカスタムが好きな人には楽しめるかもです。

価 格 ★★★★☆

Banggood 販売価格は13,000円ぐらいです、円安のため1万円をオーバーしてしまいますが、それでも製品のクオリティー的に安価だと思います。

総合評価

評価 :3.5/5。

総合点は限りなく星4に近い星3.5です。

ハードの仕上がりは非常に高く質感も良いですし、操作性も良く、価格も安いですが、ハードの良さを活かせる性能になっていないのが残念です。

PSP、N64、DC、サターンなどのコンソールで遊ぶのには不向きですね、特にPSP の動作がもう少し良ければねぇ・・・ 性能向上した新型モデルに期待したいです。

お勧めできるかどうかの点で言うと、レトロコンソールのエミュレーターがメインであれば購入しても満足感は得られると思うので、そのような使い方であればお勧めできます

事実として、僕は Smart Pro を持ち歩いてるぐらいには気に入っていますよ。

 

ユーザー投稿

タイトルとURLをコピーしました