ANBERNIC の新製品、RG28XXをレビューします。
このモデルは、2.8インチスクリーンの小型な筐体で、ファミコンから初代プレステぐらいまでのエミュレーションに十分な性能と携帯性を兼ね備えた機種となっていますよ。
最近は5インチ以上のスクリーンが主流ですが、小型機は従来の中華ゲーム機って感じ、低価格を狙った商品だと思うのでビルドクオリティーが気になる方も多いと思います。
その辺りも含めてチェックしてください!
YouTube 動画レビュー
無駄に4Kで撮影してみました!僕、4Kモニター持ってないんですけどね・・・
ANBERNIC RG28XX 概要
基本SPEC
ANBERNIC「RG28XX」は、LinuxベースのオリジナルOSを搭載、RG35XXシリーズの兄弟機種で、SoCは共通のAllwinner H700を採用、メモリーは1GBを搭載しています。
デュアルMicro SDカードを搭載しているので、システムとデータが別々に管理ができて、Mini HDMIによる外部モニター出力に対応、またバイブレーション機能も搭載しています。
スクリーンサイズはIPS2.83インチなので最近の機種としては最小クラスですが、ボディーサイズは以前人気だった小型エミュ機PocketGOに近い寸法、携帯性はとても良さそうなサイズ感です。
ただし、アナログスティックが本体に搭載されていないので、アナログスティックが必須のゲームで遊ぶためには外部コントローラーが必要になっちゃいます。
カラーバリエーション
本体カラーは、ベージュホワイト・クリアーブラック・グレー・オレンジの4色が準備されているので、お好みのカラーから選択可能です。
パッケージ内容
いつもの白箱です
外箱は白い箱にワイヤーフレームの本体イラストが印刷されている、いつものシンプルなものです、箱にお金は掛けない、低コストを重視しているんですかね?
シンプルな付属アクセサリー
付属するアクセサリーですが、他機種で付属していた保護ガラスフィルムはありません。貼りたいなら別途用意する必要がありますよ。
RG28XX デザイン
シンプルなデザイン
RG28XXの寸法は幅125mm 高さ56.5mm 厚み16.5mmと、かなり小型で、ABXY・十字キーなども小型なパーツが採用されています。シェルは細かいシボ加工されているのでチープさはそれほどないけど、ボタンが白一色なのが少し安っぽさを感じかも?
背面もシンプル、中央に銘板が印刷されているだけ、個人的にはネジ穴が少し気になるけど・・・ まぁ、それほど悪くはないですね。
ボタン・インターフェスの配置
本体上部の中央部、右側から、HDMIポート・Mボタン(ファンクションキー)・インジケーターLED・USB-Cポートです。本体下部には左下に3.5mmイヤフォンジャックと、デュアルSDカードとなります。
左側面はボリュームボタン、右側の上部に電源・下部はリセットスイッチです。
質感は良好と思います
ボディー全体が丸みを帯びていて手に馴染むし、本体を振っても安っぽいカチャカチャとした音も出ない、剛性感もあって、低価格な製品だと考えれば仕上がりはとても良いのではないかと思います。
もちろん高級なガジェットのような高級感はありませんが、上質なおもちゃって感じの質の良さは感じます。
操作ボタン・操作性について
ABXYボタンは従来モデルよりも小型で間隔が狭いので操作性はあまり良くないです、クリック感は良いんだけど個人的には少し硬く感じます。十字キーも同様に小さくて硬めな押し心地、軸もちゃんとあるし斜め入力もできますが・・・ 操作性が良いとは言えないです。
ショルダーボタンはL2/R2に高さがあって押し間違わないデザインですが、そもそもL1/R1を指の腹で押すのが難しいし、ショルダーボタンも硬いので、やっぱり操作性はイマイチです。
ショルダーボタンとスタート・セレクトボタンはタクトスイッチだと思いますが、特にショルダーボタンはカチカチと甲高い音が出るので少し不快です。
とは言え、小型モデルの中では総合的に操作性が良い部類、この機種でガチゲームする事はあまりないとは思いますが・・・
スクリーンと音質
RG28XXのスクリーンはIPS2.83インチで640×480のVGA解像度となっていますが、おそらく液晶の仕様は480×640液晶を使っているみたいで、システムメニュー(音量調整など)の表示が変だったりします。
実用上は問題になりませんが、エミュレーターでスクリーン設定をカスタマイズすると影響が出るみたいです。
輝度調整は5段階できますが最大輝度でもあまり明るくないです、太陽光の下ではちょっと厳しいかもしれませんが部屋の中なら問題ないレベルの明るさだとは思います。
視野角はそれほど悪くはないし発色も綺麗なので、表示品質面の不満はないと思いますが、仕様の問題や、品質自体をべた褒めするほどではないですかね。
2.8インチだと表示が小さいけど、老眼でなければギリギリ遊べるサイズではあります。
音質はモノラルスピーカーなので臨場感はないんですが、本体が小型な割には大きな音が出るし、ゲーム用と割り切れば十分に納得できる内蔵スピーカーではないかと思いました。
アプリケーションの終了時など稀にぶちノイズが乗るんだけど・・・ おそらくOSの問題ではないかなと思います。
OSはかなり良くなってきている
オリジナルOSは旧来のバージョンから少しづつ改善されていて、見た目もかなり洗練されてきた・・・ 相変わらず日本語が変な感じではあるんだけどね。
アプリケーションセンターという項目があって、音楽・映像・電子書籍などが追加されている。個人的にはまったく不要だけど、まぁ、無いよりはある方が楽しいかなと思う。
比較的シンプルなOSで初心者にも扱いやすい、ポニョポニョと安っぽい動作音とか(設定でOFFにできる)いろいろ気になるところはあるけど、それほど悪くないんじゃないかなと個人的には思います。
マニアには物足りないかもですがね・・・
他モデルとの比較
この項目の写真、カラー調整してないので黄色っぽい写真になっちゃった・・・
PocketGO っぽい
さて、個人的に大好きな「PocketGO」、RG28XXとサイズ感は同じである。写真のポケゴーは外装をオレンジに塗装してあるので、なんか兄弟感がある見た目になっているのだ。
性能はさておき、ポケゴーの優れている点はグレー色のパーツのおかげでデザイン的なアクセントがある事、操作性の点ではショルダーボタンの押しやすさである。
とは言え、ボタンの押し心地はRG28XXの方が圧倒的に良いんだけどね・・・
RG35XXファミリー
性能が同等のRG35XXHとのサイズ比較、RG35XXHには左右のアナログスティックがあるし、遊べるゲームの幅が広く操作性も良いので、これから購入するのであれば35XXHの方が個人的にお勧めかな。
画面サイズ以外は同等と言えるRG35XX Plusとサイズ比較、画面サイズの違いだけなので、より小型が好みであればRG28XXは良い選択になりそう。
いずれにしてもANBERNICの製品であれば、品質や操作性で大きな失望はないと思う。
気軽に持ち歩けるのが良い
最近iPhoneアプリでエミュレーターが解禁されたのがちょっとした話題ですが、レトロゲームエミュレーターは、iPhone・Android・PC・専用機など、様々な選択肢の中から、適材適所な感じでコンソールを選ぶことができるようになりました。
RG28XXは、PSPやドリームキャストなどもタイトルによっては実行できる性能ではあるけど、操作性はそれなりで、アナログスティックもありません。
だから、実質的にファミコンやゲームボーイなどのレトロタイトルで遊ぶのが向いているデバイスだし、いつもカバンに入れて持ち歩いても邪魔じゃないから、ちょっとした隙間時間に遊ぶには丁度よい機種ではないかなと思います。
スマホで良いじゃんと思うかもしれないけど、やっぱり物理ボタンがないとねぇ・・・ 外部コントローラーを持ち歩くのは邪魔だしね。
専用ポーチ
今回のRG28XX専用ケースは出来が良いのでしっかりと紹介しておきます。
外装はラバーっぽい質感で、天面には操作ボタンとスクリーンを模してエンボス加工してあります、内部の蓋側にポケットがって、本体収納部はゴムバンドといつもの造形、当たり前だけどRG28XXジャストフィットです。
保護ガラスの代わりに、専用ポーチを購入しても良いんじゃないかなと思います、価格は1,599円です。
総 評
良い点とイマイチな点
総 評
RG28XXの評点は星3.5にします。
いつもカバンに入れて持ち歩いても苦にならないサイズと重さ、ちょっと時間ができたらレトロゲームが直ぐにできる体験が手に入るデバイスです。
とは言え、事実上のエミュレーター専用機だから、ROM吸い出しのハードルもあるし、実態としてマニア向けコレクターズアイテムなんだよねぇ・・・
価格は送料込みで約1万円、円安の状況を踏まえれば頑張ってるとは思いますが・・・ いずれにしても、超小型モデル好きな人、PocketGOが好きだった人にはお勧めできます。
ユーザー投稿
アンバーニックのofwが更新されたようですね。
drastic、neocd追加、retroarch更新、psp関連のバグ修正、など。
drastic追加うれしい(>ω<)