Powkiddy X55 レビュー 画面が大きいからゲームは間違いなく楽しく遊べるんだよ!でも出るのが少し遅かったかも・・・

Game Device
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さて、本日は、か・な・り・お久しぶり、Powkiddy さんのゲーム機レビューX39 のレビュー記事以来だから、約一年ぶりぐらいですかね。お題は X55 ですよ~

ん? RGB10 MAX3 PRO? なにそれ?w

仕方がないだろ! 先に X55 頼んでたのが届いたんだよw 到着するの忘れてたけど ←

Powkiddy X55 販売ショップ

 

NitRo Vlog 動画レビュー

X55のレビュー動画版です、文字読むのが面倒な方はどうぞ~

 

Powkiddy X55 Review

パッケージ・内容物 シンプルである。

X55 のパッケージは青にワイヤフレームで本体が描かれたシンプル、箱のサイズはかなり大きい。

付属品は、英語と中国語で記載されたマニュアル充電用 USB-A to C ケーブルのみ、めちゃくちゃシンプルである。保護フィルムが欲しければ自分で調達しろってこと・・・言わせるな。

 

本体デザインと質感

X55の本体デザイン・・・ 悪くないですね。

「RGB10MAX2」に似ているけど、ボタン配列やスピーカー位置が異なっているのでX55専用のハウジングになっています、ディスプレイが0.5インチ大きくなっているんですよね。

フェイス部のボタンはオーソドックスな配列です、しかし、START・SELECT と 音量ボタン が左右バラバラに配置されているし、右側に音量マイナス調整があってチグハグ、なんだかなぁ・・ って感じであります。なぜ、こういう奇をてらうことをするのでしょう? 不思議です。

左アナログスティックは XBOXやSwitchと同じように上側、十字キーは下配置、個人的にはこの配置の方が馴染むけど、対応エミュレーター的には逆の方が良いかもしれません。

背面は中央にモデル名などが印刷されているだけでシンプル、MODE:X55 と記載があるけど・・・ モードとはなんだ? 「L」と「:」間違えたのかしら?www

ちなみにネジ穴は本体と同色の青いゴム部品ですべて封印、ネジが見えるよりは良いけど多少チープな感じがします。

上部、ショルダーボタンは縦配列、本体左右はホールド性重視のグリップ部が盛り上がったデザイン、同性能のライバルに比べると多少大きめなデバイスです。

左から、電源ボタン、充電用USB-Cポート、Mini HDMI、通信用USB-Cポート、イヤフォンジャック、リセットボタンが並んでいて、電源ボタンとリセットスイッチが台形なのが特徴的

下部には左右にスピーカーグリルがあって、中央にTF1・TF2(MicroSDカード)スロット、最近のPowkiddy Linux モデルと同様のデュアルスロット仕様である。

見た目の質感は良い感じで、青の本体カラーはメタリックな感じの質感で悪くないです、ただ、プラスチックの素材感、組み込み精度などは ANBERNIC 製品に比べるとワンランク落ちるかなという印象です。

本体サイズや見た目の印象と違い重量はかなり軽く感じます。軽いが故にチープな印象にもなりますが、僕が持っている(いた) Powkiddy 機種の中で仕上がりは一番良いと感じました。

 

スペック・パフォーマンスについて

X55 は、RockChip RK3566 を搭載している Linux モデルです。ANBERNIC 353シリーズや、GKD Mini 、Powkiddy では RK2023 に採用されていて、NDSやPSP、ドリームキャストなどのエミュレーションが概ね実行可能なパフォーマンスを発揮します。

細かい解説は省きますが、このモデル最大の特徴は・・・ ディスプレイがライバルに比べ大きい5.5インチを採用していること、大きい画面のレトロハンドヘルドが欲しいのであればX55は最適な選択になりそうです。

他にも、Dual MicroSD に対応していて、システムとゲームデータの管理が別々にできるのは良い点です、また Mini HDMI による外部モニター出力にも対応しています。

多くのRK3566モデルの中で、X55は画面が大きいという明確な差別化ができているのが良い点ですが、リリースタイミングが半年ぐらい遅かったと言わざる負えない、良くも悪くも新鮮さはありません。

 

大型ディスプレイ、画質は?

僕は Powkiddy RGB10 MAX を所有していたが・・・ 画面が大きくて最初は気に入ってたけど、いかんせん輝度が暗くてね・・・売却したw 僕が過去に所有した Powkiddy モデルの多くは液晶の質が悪かったです。

X55は、最大輝度・発色、視野角、旧機種に比べ改善されています。ものすごく良いとは言いませんが・・・ 価格を考慮すれば不満に感じるほどは悪くないです。

解像度はライバルモデルの多くがVGAですが X55 はHDです。レトロゲームのエミュレーションにおいて、表示にどれだけ恩恵があるかは疑わしいですが、少なくともメニュー時のフォントのエッジは綺麗に表示します。

アスペクト比が16:9なので PSP であれば実機よりも大きなフル画面で楽しめるのが素晴らしい、またNintendo DS であれば、左右に画面を表示してギリギリ視認可能なので、この機種に向いているかもです。

ただ、ファミコンや初代PlayStation、ドリームキャストなどの場合は、横に間延びした表示になるので違和感を感じますアスペクト比 4:3 表示にすれば違和感がなくなりますが、左右の非表示エリアが無駄になるし・・・ 3.5インチ機種と表示サイズがさほど変わらなくなっちゃいます

いずれにしても、ライバル機種よりもディスプレイが大きく、視認性が良いのは X55 の明らかなメリットです、最大輝度は少し暗めですが表示自体は綺麗なディスプレイと評価ができます。

 

サポート・エミュレータとOSについて

サポートしているエミュレーターは、FCからPS1、Nintendo DS まではほぼ問題なく動作します、また PSP、N64、Dreamcast など、よほど重たいタイトルでなければ快適に遊べるパフォーマンスを発揮する、いわゆるレトロエミュレーター・デバイスです。

OS は、JELOS ベースのようで、Powkiddy がカスタマイズしたバージョンがプリインストールされています、残念ながら RG353 で利用していたゲームSDカードはそのまま刺しても認識しませんでした。

ゲームカードを新規に作成するには、TF2 に FAT32 でフォーマットしたSDカードを挿入して、本体を起動するとゲームフォルダーやBIOSデータが書き込まれます、この作業後に追加したいゲームROMをコンソールフォルダーにコピーします。

デフォルトOSは起動ロゴもイマイチだし、将来的なアップデートの期待ができる JELOS に入れ替えた方が良いかもしれません。

JELOS はこちら 

 

操作性とコントローラ

ホールド性

左右のグリップは浅めですが、その分スマートなデザインになっていて、ホールド性も良いので個人的には好印象です。本体が軽いのでホールド&保持で手の負担が少ないですね。

十字キー

浅くて押し心地はイマイチだけど、入力で誤操作は起きないので入力感度は悪くない感じです・・・ 慣れたら気にならないかも?

アナログスティック

ゲーム操作で問題は感じないので操作性は良好と判断しました、出っ張りもないし反応も良いです。左スティックが上部配置ですが、僕はレトロゲームもアナログスティック派なので理想的です。

ABXYボタン

パチパチしていて安っぽいけど、操作性や入力感度に問題はなさそう、ボタン間隔も良いですが・・・ 良質なボタンって感じではないです。

ショルダーボタン

L1・R1ボタンの押し心地が最悪です、カチカチと甲高い不快な音が響き、押し込みが浅く中央付近を押さないと認識しなかったりします。L2・R2ボタンはデジタル入力、やはりゴツゴツと音が響き、浅めの押し心地ですが、L1・L2よりはまだ押しやすいです。

酷使すると壊れるんじゃないかと不安になります。

START・SELECT・Vol ボタン

本体の左から「SELECT・Vol+ 【ディスプレイ】 Vol-・START」 と配置されたボタンに違和感しかありません。本体左にボリュームボタン、右にSTART・SELECT と、すれば良いのに・・・

そして、押し心地が硬く、カチカチと押すボタンによって音が出るし音質も異なるので安っぽさがあります。


操作性にまとめておくと、ホールド性は良好、操作性はショルダーボタンを除き概ね良好、各ボタンの押し心地は安っぽさがあり、どのボタンも、カチカチ、ゴツゴツ、ゴリゴリ、なんかしら音が出ます。

特にショルダーボタンは操作性がイマイチで操作音が大きいので、L・Rを多用するゲームは周囲に迷惑なレベルです。

 

スピーカー音質・バッテリー寿命

内蔵スピーカーはステレオ、手に干渉もしない理想的なスピーカー位置ではないかと思います。篭った感じの音質でそれなりですが、広がりはあります、不快には感じないしそれほど悪くはないです。

搭載するバッテリーは 4,000mAh とライバル機種より大きめですが、X55はスクリーンが大きいので持ち時間は同程度と思います、記事作成で電源を入れっぱなしですがバッテリーライフ4時間は正しいかもです。

ちなみに、充電にPD高出力ACアダプターは利用できません。所有している充電器がPDが増えてきたので地味に不便です。(ほとんどの中華ゲーム機がPD非対応です)

 

その他 機能・接続性

個人的には不要ですが、Powkiddy X55 には Mini HDMI ポートが備わっているので外部モニターへの出力が可能です、無いよりはある方が良い機能です。

無線はWi-FiとBluetoothに対応していますが、Wi-Fiについては技適を取得していませんので、基本的に使ってはいけません・・・ と書いておきます。

あと、振動機能は無いです、マニュアル、公式HPにも記載がありませんし、ゲームしても振動しないので間違いないと思いますが・・・ どうなんでしょうかね?

 

 

他機種との比較

ライバル機種

ANBERNIC RG353 シリーズが、性能・機能的に直接のライバルとなると思いますが、最近リリースされた、RG353PS は、横型デザインですし X55 と直接競合するモデルではないかと思います。

また、縦型モデルのRG353VSも、Linux 起動専用モデル、デュアルSDカードスロットを備えているし、スペック的にもライバル機種となります。

 

コストパフォーマンス

Powkiddy 公式ショップ では、X55 の価格 $109.99 日本円で16,000円前後、ただし $10 ぐらいの割引が受けられるみたいです。

本体のビルドクオリティー・性能など踏まえると、ドルレートならかなり安価だと思うんだが・・・ 残念ながら円安が進行しているので日本円にすると割高に見えてしまうんだよねぇ。惜しい。。

 

 

総合評価とおすすめ度

X55 は、Powkiddy 製品にしては、本体の質感が従来機種よりも少し良い出来栄え5.5インチという画面サイズが差別化のポイントになっています。

操作性に多少難はありますが、ゲームプレイ自体にそれほど影響はないので、ゲーム機としての完成度は高いです、ただ組み込みの精度の粗さ、要所に安っぽさを感じてしまうのは Powkiddy らしいと言えばらしいです。

Powkiddy X55 の評価は・・・ 星3.5です

2022年の秋までに発売していれば、かなりヒットしたと思いますが、リリースが遅すぎましたね・・・ でも画面が大きくて視認性が良く、没入感があるので良いモデルなんだけどね。

評価 :3.5/5。

 

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