ANBERNIC からリリースされた「RG35XX Plus」ですが・・・ 昨年末に発売された「RG35XX」の性能向上をおこなったマイナーアップデートモデルです。
ただ、プロセッサーのパワーアップだけだと思いきや、地味に筐体変更などもされていて、マイナーアップデートとは言いづらい仕上がりです。
Miyoo mini が爆発的にヒットして以降、コンパクトなGB風筐体のゲーム機は根強い人気があるし、初代プレステまでのエミュレーター用であれば定番化したジャンルになっています。
そんなわけで、昨日サンプルを受け取ったばかりですが、新旧の差など確認しましたのでざっくりとレビューいたします。
ANBERNIC 公式ショップ
YouTube レビュー動画
動画版も公開しましたので観てね!
パッケージ&付属品
パッケージ
RG35XX Plus は、RG NANO のパッケージと共通デザイン&黄色味がかった外箱となっています。蓋部に線画のイラストが描かれていますが、このイラストは実機よりもサイズが小さいです。
付属品
付属品は、ユーザーズマニュアル・スクリーンプロテクター・USB-C to A ケーブルの3点、いつもの構成品となっておりますです。
スペック
旧型から性能は大幅に向上
画像の黄色部が変更点となっております。
チップセットは、All-winner H700 quad -core A53プロセッサで、RK3326と同程度のパフォーマンスを発揮するとのことで、かなりパワーアップしております。また、メモリーは旧型が256MBだったのに対して、1GBと大幅に増加しています。
バッテリー容量は旧型2,100mAhから3,300mAhと、こちらも大幅に増加、約8時間の連続使用が可能とのことです。
本体サイズは厚みが2mm増えて、重量が200g増加しております。バッテリー強化の影響ですかね。
3色のカラーバリエーション
RG35XX Plus のカラーバリエーションはグレー・ホワイト・クリアブラックの3色で、ホワイトとクリアブラックは新色となっています。
新色はABXYボタンに印字がされていて印象が変わります、今回のレビューサンプルはクリアブラックです。
RG35XX Plus 本体チェック
旧型はクリアホワイト所有していますが、今回はクリアブラックを選択です・・・ 見た目の印象、質感はRG353Vにとても似ています。
デザイン・質感が良い
クリアブラックカラーのRG35XX Plusは、見た目・質感、どちらもとても良いです。
アナログパッドがないのでスッキリしていて、旧型よりもフェース操作部のレイアウト変更(Fキー・START・SELECTのアングル調整?)により見た目のバランスはかなり良くなった印象です。
改良部はかなり多い
ボタンレイアウト、インターフェースの位置は同じですが、ボリュームボタンの形状が変更されています、また、より大きな変更点となるがショルダーボタンの操作性向上のため、ハの字にアングルを付けたボタン部品に変更されていることです。
新旧の見た目は同じに見えますが、シェルは流用しているわけではなくPlus専用に再設計されています、ボタン部品もファンクションキー・ボリュームボタン・ショルダーボタンなどに改良が確認できますし、新モデルと言ってもよいぐらいの変更です。
重さが20g増加したことで、塊感・剛性感があって質感の向上にも繋がっていますね。
バランスの良いサイズ感
新旧とRG353Vを比べると・・・ ハードのデザインは RG35XX Plus が一番良い感じだと個人的には思います。間延びした隙間がなくて造形が綺麗ですね。
なにげにRG35XXシリーズって、携帯ゲーム機としてはかなり良いサイズだと個人的には思う、RG353VSだとすこし大きく感じるし、Miyoo mini Plus は少し小さくいのでホールドし辛い。
ANBERNIC の製品は年々ビルドクオリティが少しづつ向上していると、このモデルで再確認できた。ハード・デザイン面のちょっと気になる点を改善する姿勢はかなり好感触なのである。
パフォーマンスは思っていたより良い
チップセットがパワフルな All-winner H700 quad -core A53プロセッサに変更されたけどパフォーマンスは? 結論・・・ かなり性能向上しています。
FC~初代プレステまでの動作は旧型でもある程度は問題はなかったけど、PSP、ドリームキャスト、NDSなどもエミュレーションの実行が可能となりました。
動作感ですが・・・ PSPもNDSも、かなり快適に動きます・・ これはなかなか楽しいです、しかし・・・ 当たり前ですが、アナログパッドが必須のゲームタイトルは遊べないです。
Bluetoothで外部コントローラーを接続すれば遊べるんでしょうけどね、そこまでして遊びたくはないんですよねw
とは言え、思っていたよりも快適に動作したので驚き、体感的にはRK3326機種よりも良いんじゃないかな?って感じがします、レトロエミュレーター用として、コスパの良いデバイスになりそうですね。
スクリーン・音質・操作性
この項目はざっくりと解説しますが、結論的にはどの項目も良い判定です。
スクリーン表示は良質です
低価格なガジェットとは思えない良質な表示で視野角も問題ないです、ただ最大輝度は5段階で少し暗めかもしれません。
少し高域が耳障りだけど悪くはない音質
本体フェース右下のスピーカーはモノラルですが意外とクリアーです。ただし、音量を上げると少し高域が耳障りでキンキンします。最大音量は十分過ぎるほど音割れもしません。
操作性
十字キー、ABXYの操作性は旧型と変わらないです、ボタンのクリック感も良いし反発もあるし良い感じです、十字キーは個人的に硬めに感じますが良好な操作は可能と思います。
ただ、最近レビューした RG ARC の丸形パッドが良すぎたので、比べちゃうと操作性が悪く感じちゃうんだよねぇ・・・ 斜め入力がやりづらく感じてしまう。あくまでも比べちゃうとだけどね。
ショルダーボタンは明らかに旧型よりも操作性が向上していますね、本体内側にある L2・R2 が指の感触で認識がしやすくて高さがあって直感的な操作が可能になりました。この修正は見た目だけではなく実用的なものです。
僕が所要する小型の縦型モデルの中でホールド感は一番の好みです、サイズ感がちょうどよくて窮屈過ぎないんですよね。とは言え、アクションゲームよりは、ゆっくりと操作して遊ぶゲームの方が向いているとは思います。
OSについて
オリジナルOSはシンプルで分かりやすいし、初心者にも扱いやすいのではないかと思います、ちゃんと日本語メニューに対応していますが、相変わらず要所要所で日本語がおかしいです・・・
エミュレーターは「ゲームルーム」と「RA(RetroArch)」のメニューがあって、SDカードの同フォルダーからROMを読み込んで実行できるので、どちらで起動しても良いと思うけど、RetroArch の方が詳細設定できるし、実行速度も安定性もRAの方が良い気がします。
いずれ、カスタムファームウェアがリリースされるかもしれないが、ゲームで遊ぶだけであれば、このままでもそれほど不都合はないかもしれませんね。
僕の感想・・・
良い点とイマイチな点
買いますか?
持ち歩けるレトロゲーム・エミュレーターが欲しいならマストバイと言っても良い製品、また旧型をすでに持っていて、動作に不満のあるタイトルがあるのであれば、買い換えれば幸せになるかもです。
このサイズのモデルの中では、現状性能がトップレベルのはず・・・ コンパクトモデルが好き、縦型モデルが好き、なによりもアナログパッドは不要だと言う人にとても良い選択、おそらく気に入るはずです。
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クリスマス前なのに12月の投稿がゼロってのは寂しいですね。
ごめんw 仕事が忙しくて・・・
今から、書きます(汗