ニトロです。
「TRIMUI MODEL S」をようやく入手したわけですが、最初はこのデバイスについてあまり興味がなかったんですよね。。。だけど Forumで盛り上がっていたので欲しくなっちゃいましたwww
前回の記事は軽めの紹介でしたが、今回は詳細レビュー版という事で細かく確認して記事を書いております。
相変わらず鮮度が悪いですね。
ほっとけ
TRIMUI MODEL S について
TRIMUI MODEL Sは、クレジットカードより少し長いだけという本体サイズ、超小型で薄型、軽量ボディーが最大の特徴です。
そして独自OSによるインターフェースを搭載、UIの見た目が美しく操作性もシンプルで分かりやすい事や、主要なレトロコンソール・エミュレータを搭載、SAVE&LOAD機能も標準サポートしているなど独自OSとして非常に完成度が高いものです。
謎の新興メーカーですが、ハードの出来の良さもさる事ながら、専用OS、外箱パッケージ・ホームページのデザインセンスなど、とても興味深いメーカーと製品が出てきたという印象を与えてくれます。
パッケージ
BOX
外箱は写真の通り、英語のみ記載で、写真、イラストのデザインにゴールドや、光沢印刷の処理がされています。紙パッケージですが少しコストを掛けてこだわっているのが分かります。
Accessories
本体以外に、マニュアル(英語)、USB Type-Cケーブル、Micro SDカード(4GB or 8GBとのこと)の3種のみのシンプルな構成品です。
充電用のUSB Type-Cケーブルですが、全長が20cmと短いので個人的に使い勝手がよいと思うので嬉しいです。長いケーブルたくさんあるしね。
マニュアルは英語のみですが、使い方・設定方法などがイラスト・写真を用いて詳しく記載されています。難しい英語ではないですし、単語がわかればおおよそ理解できるのでそれほど問題はないでしょう。
仕 様
TRIMUI MODEL Sの仕様です、参照したソースにより数値のバラつきがあり、内容について正確性の保証はできませんので予めご了承ください。
製品名 | TRIM-UI |
---|---|
発売日 | 2020/11 |
システム | TRIM-UI system(専用OS) |
CPU | Allwinner F1C200S ARM926-EJS 717MHz |
GPU | 2D accelerator |
RAM | 64 MB SDRAM |
スクリーン | 2.0 inch IPS |
解像度 | 320 x 240 (4:3) |
エミュレーター | ARACADE, NEO, FC, SFC, MD, GG/MS, GBA, GBC/GB, PCE, PS |
バッテリー | 600 mAh |
操作ボタン | 十字キー ABXY L1・R1 |
エクストラボタン | 電源・START・SELECT・MENU |
チャージポート | USB-C |
ストレージ | Internal 64 MB / 4 GB / 8 GB, External MicroSD |
内蔵スピーカー | モノラル |
サイズ | 105 mm x 55 mm x 11 mm |
重量 | 65 grams(実測値) |
CPU性能について僕は詳しく語れませんが、エミュレーターであればPSまではギリギリ動くレベルといった感じでしょうか、SFCでもゲームによってはモッサリした感じになります。
バッテリーは控えめな600mAh、ゲームであれば1~2時間ぐらい?アナログステックは当たり前ですがありません、とにかく小型で薄いという事に価値があるデバイスです。
オーディオ用の3.5mmミニジャックはありませんが、USB-C変換アダプターを接続すればお手持ちのイヤフォンを利用する事が可能です。
細部チェック
Texture(質感)
フェースはクリアー 背面は金属パネル
TRIMUI MODEL Sは、フェースがクリアーの樹脂パネル、背面は金属(軽いのでアルミではないかと思うが・・・)のケースに覆われている。また、十字キー、ABXY、LR、電源などのボタン類も全てクリアパーツ。
構造自体は単純ではあるがフェースの透明度が高く仕上げも良いため、チープな感じはまったくしない。高級感があるとまでは言わないが存在感は抜群だ。
USB-C 電源スイッチ Micro SD ポート
電源スイッチはスライド式で誤操作も起きないのでよし、緩い、隙間がある、出っ張り、など・・・ 雑な点は見つからない、あえて言えばSDカードのスロットの挿入口が少し広いかな?ぐらい
Operation(操作性)
小型・薄型・軽量、つまり・・ゲームプレイにはまったく向いていないデバイスだ。ガチでゲームがしたいならば他のデバイスを使うほうが良いだろう。
START・MENU・SELECT LRショルダーボタン 十字キー ABXYボタン
とはいえ、各操作ボタンは物凄く良好、特に十字キーについては信じられないぐらい操作性が良い。昇龍拳はもちろん、スクリューパイルドライバーだって余裕で出せちゃう。
十字キーとABXYであれば僕の所有デバイスでNO1の操作性だ、気になったのはボタン押下時のカチカチ音、意外とノイジーな音が出るので静かな場所であれば迷惑になるかもしれない。
LRボタンは入力感度自体に問題はないが、そもそも小型ボタンで押しづらいし中央に少し寄り気味なので、若干操作性が悪い。しかしLRボタン使うゲームをこのデバイスで遊ぶ必要があるのか?ボタンがあるだけで合格じゃないかと思ってしまう。
User Interface(OS)
公式ページなどで情報をチェックすると、UIに関してはかなりのこだわりがあるようだ。起動ロゴからメインメニューまでゴールドカラーをモチーフにPCBに印刷された「TRIMUI」ロロゴもゴールドカラーだし完全に狙っているのが伝わる。
電源起動してメインメニューが表示されると、ポップなBGMが流れてユーザーを楽しませてくれる。デバイスを弄ってるだけで楽しくなる小粋な演出だがすぐに音は消したくなるだろう。笑
BGMのボリューム調整は可能なので大丈夫・・ しかし設定メニューにBGMのボリューム調整が独立しているのが個人的にはツボだった。
UI自体はとにかくシンプルで操作で悩む事はあまりない、画面上には操作できるボタンが表示されているし、電源を切りたいなら本体右にある電源スイッチで切るだけ。シンプル・イズ・ベスト、簡単に操作ができて悩まない。誰にでも使える。
唯一覚えておくと便利なショートカットは、SELECT+LRでボリューム調整、START+LRで画面の輝度調整だ。
僕が入手したMODEL SのファームウェアバージョンはV0.93、残念ながらOSの動作は不安定で誤動作もあったが、公式ページで配布されている最新バージョンを使えば安定性は向上する。
OSに拘りがあると言うことは、今後も更に更新されて安定性・利便性向上が期待できるという事、この点は購入を悩んでいる人の背中が押される要因になるのではないかと思う。
Screen & Speaker
IPSですから視野角良し、輝度も明るい、しかし2インチなので老眼の方には地獄でしょう。ただ画面が小さいからグラフィックはより綺麗に見えます。
内蔵スピーカーはちゃんと音が出ます。笑
Color Lineup
TRIMUI MODEL Sは、メーカー・開発者の細かい拘りが伝わるデバイスですが、特徴的なのはMODEL Sのカラーラインナップです。
そもそも、内部にあるPCB(基盤)が見える(見せる)事を前提に、PCBが4色、バックパネル5色、さらにバックパネルは複数のラジウム彫刻の選択ができる組み合わせで多色展開を狙っていたようです・・・
しかし、残念ながら現在販売されているモデルカラーは以下の4種類と思われます。
SILVER BLUE GREEN RED
おそらく、初期ロッドでSILVER(PCB緑)を生産、2ndロッドで黒のPCBとバックパネル3色を生産してアッセンブリーした製品が流通しているのではないかと思われます。
一応、残りのPCB2色を生産すれば公式にあるカラー製品を組み上げる事が可能ではないかと思いますが、これだけの種類と組み合わせがあると在庫管理は大変だろうなと思います。
僕はPCBとパネルどちらも赤モデルが欲しいんですけど? もし発売を開始したらすぐに注文した方が良いかもしれませんね。笑
ファームウェア更新&ROM配置
Firmware Download
この項目では公式ページにある「ファームウェアのアップグレード方法」を記載しております、とても簡単なので購入した方は必ずアップデート&定期的に確認をしましょう。
2020年12月17日現在の最新バージョンはV0.95ですがまだバグがありますね。
- 更新パッケージファイル(TrimuiUpdateV * .zip)を下部の公式ページからダウンロードします。
- PCを利用してSDカード直下にダウンロードしたアップデータ(zipファイルのまま)をコピー、デバイスにSDカードを挿入して電源を入れます。
- filebrowserから更新パッケージファイルを選択、Aボタンを押してアップデートを実行します(意外と時間が掛かります)終了するとtrimuiメニューに戻ります。
- SETINGSから「Factory Reset」または「Refresh Roms」を実行します。
- 一度電源を切って再起動します。
ROMの配置
ゲームデータは付属のSDカード直下にある「ROMS」フォルダー内の各ゲームコンソールフォルダ内に対応データを配置するだけです。
また、「imgs」フォルダー内の各ゲームコンソールフォルダにROM名と同じ名前のゲーム画像(png形式)を配置すればサムネイル画像の表示が可能になります。
まとめと総合評価
TRIMUI MODEL S 小型・薄型・軽量と、持ち歩くのにはまったく苦にならないし、なんか持ち歩きたくなるデバイスだ。
エミュレーターはFC・GBなどは全く問題なくプレイ可能、SFC・PSになると重たいゲームではモッサリかも・・・ ただ、FC・GB・MDあたりのゲームの方がMODEL Sのサイズ・操作性などを考えると一番お似合いの使い方ではないかと思います。
扱いやすいOS、マニアも納得の操作性と品質、万人におすすめが出来るエミュレーターデバイスですし、価格も安いので入門機としてとても良いですね。
別色のPCBモデルが発売され、色違いパーツなどの入手が可能になれば、改造やカスタマイズも楽しめそうで非常に楽しみです。
Forumで何台も購入している人の気持ちが分かったw
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