ニトロさんです。
さてPowkiddyからOGAクローンRGB20レビュー機を入手する事ができました、さすがにこのデバイスは自分で購入するのに躊躇していましたのでラッキーです。笑
比較的ネットでも情報が少ないと思いますので、本記事では外観や特徴など基本的な事をチェックしてまとめてみます。
しかし最近は縦型・ファミコンデザインのデバイスが多くリリースされていますが、各社から同じようなコンセプトのハードが同じタイミングで出るのは何故なんでしょうね?
Powkiddy RGB20ざっくり概要
Powkiddy RGB20は、RK2020やRG351Pなど、今年多くの新機種がリリースされたOGAクローン機の新型で、Powkiddy製としてはRGB10の兄弟モデルのような位置づけです。
CPUやメモリなどエミュレータの動作に影響する基本スペックは、他のOGAクローンと差異はありませんが、RGB20の大きな特徴としては『Wi-Fi内蔵』『縦型筐体』と言う点だと思います。
同じタイミングでリリースされたRG280Vと見た目は似ていますが、ファミコンカラーなどの類似点はあるものの、RGB20のデザインはボタンがごちゃごちゃとフェイス下部に配置され、バックパネル左右には大きな窪みがある、なんとも異質なデザインとなっております。
SPEC
OGAクローン機のスペック表を以下に掲載しております。記載されている情報は必ずしも正確とは限りませんのでもし間違いがありましたらコメントで教えてください。
項 目 | RGB20 | RG351P | ZPG Pro | RGB10 | RK2020 |
---|---|---|---|---|---|
初期OS | EmuELEC 3.6 | EmuELEC 3.7 Custom ※ 専用OSのみ動作 | TheRA Custom ※ 専用OSのみ動作 | EmuELEC 3.5 / 3.6 | EmuELEC 3.5 / 3.6 |
スクリーン | 3.5インチ IPS | 3.5インチ IPS | 3.5インチ IPS | 3.5インチ IPS | 3.5インチ IPS |
解像度 | 320X480 | 320X480 | 320X480 | 320X480 | 320X480 |
CPU | Rockchip RK3326 | Rockchip RK3326 | Rockchip RK3326 | Rockchip RK3326 | Rockchip RK3326 |
Clock Speed | 1.3 GHz – 1.5 GHz | 1.3 GHz – 1.5 GHz | 1.3 GHz – 1.5 GHz | 1.3 GHz – 1.5 GHz | 1.3 GHz – 1.5 GHz |
GPU | Mali-G31 MP2 | Mali-G31 MP2 | Mali-G31 MP2 | Mali-G31 MP2 | Mali-G31 MP2 |
メモリ | 1GB (DDR3L 786 32 bit) | 1GB (DDR3L 786 32 bit) | 1GB (DDR3L 786 32 bit) | 1GB (DDR3L 786 32 bit) | 1GB (DDR3L 786 32 bit) |
ストレージ | MicroSD | MicroSD | MicroSD | MicroSD | MicroSD |
バッテリー | 3000 mah | 3500 mAh | 2800 mah | 2800 mah | 2600 mah |
WIFIモジュール | あり | なし | あり・なし (両Ver存在する) | なし | なし |
ボタン(基本) | 十字キー・ABXY L1, R1, L2, R2, L3 START・SELECT | 十字キー・ABXY L1, R1, L2, R2, L3,R3 START・SELECT | 十字キー・ABXY L1, R1, L2, R2 START・SELECT | 十字キー・ABXY L1, R1, L2, R2 START・SELECT | 十字キー・ABXY L1, R1, L2, R2 START・SELECT |
ジョイスティック | 左のみ(押し込み対応) | デュアル(押し込み対応) | 左のみ(押し込み対応) | 左のみ | 左のみ |
振動モジュール | なし? | あり | あり | なし | なし |
ファンクションキー | L3・R3・Ⅱ・V | F1・F2・音量ダイヤル | F1・F2・F3・F4(音量) | F1・F2(+ーボタン) | なし |
他ボタン | 電源・リセット・WiFiボタン | 電源・リセット | 電源 | 電源・リセット | 電源 |
ポート | USB-C×2/イヤフォン端子 | USB-C×2/イヤフォン端子 | USB-C/イヤフォン端子/HDMI | USB-C/USB-A/イヤフォン端子 | USB-C/USB-A/イヤフォン端子 |
スピーカー | モノラル | ステレオ | モノラル | モノラル | モノラル |
サイズ | 93 mm x 108 mm x 20 mm | 151.5 mm x 69 mm x 18 mm | 151 mm x 66 mm x 17 mm | 144 mm x 63 mm x 17mm | 144 mm x 63 mm x 16 mm |
重量 | 173g(実測) | 188g | 213g(実測) (アルミモデル) | 138g(実測) | 155g(実測) |
ごちゃごちゃと記載項目が多くて分かりづらいかもしれないので、まとめると・・・
CPUなど基本性能は全ての機種で同一、RGB20にはWiFiモジュールが内蔵されており本体にオン・オフスイッチがある、また右アナログスティックはないがファンクションキーが豊富にある。
本体サイズは他機種に比べてどちらかというと大型で重量も重たい部類にはいる。
RGB20がなにを狙って開発されたのかイマイチ理解ができないんですが・・ ハッキリと言えるのはWiFiを内蔵している事と、ボタンが豊富にある事はこのデバイスの特徴であり、他機種との明確なアドバンテージになっています
RGB20 Package
RGB20の外箱は真っ黒な箱に金文字で『Powkiddy』ロゴが印刷されているPowkiddy製品全般に採用されているものです。見た目は良いんですけど、箱自体にかすり傷があって、あまり高級な感じはしないんですけどねぇ・・・ 以前購入したRGB10でも同じでした。
内容物は『RGB10本体』『USB-C – USB-A ケーブル』『説明書』だけ最近の中華デバイスではスタンダードな構成品です。
付属する説明書は英語・中国語・日本語の3カ国版で、基本操作レベルの記述ですが日本語で操作方法の確認ができます。Powkiddyの製品は日本語説明が付いてる場合が多くちょっと嬉しいポイントですね。
本体デザイン・質感
RGB20は写真で見ると小型デバイスに見えますが、実際に手に持ってみるとかなり大きく感じます。ファミコンのコントローラーデザイン・カラーを模写していて、本体の材質は樹脂製、フェース下部のボタン部はRG280Vと同様に金属プレートで装飾されています。
筐体のデザインや色味などはRG280Vの方がより洗練されています、このRGB20はチープな印象、おもちゃ感がかなり強いです。しかしオリジナルのファミコンの質感にどちらが近いかという点ではRGB20の方が正しいのかも?とは思います。笑
チープに感じる理由は、ボテっとした本体サイズ、本体の厚み、赤色というよりオレンジ色の樹脂パーツ、ボタンの数が多い&アナログスティックの特殊なレイアウトなどから・・ なんか野暮ったく見えてしまいます。
とはいえ、見た目と違い製品自体の品質は良好に思います。シェルの成形や合わせなどしっかりしていますし、金属製プレートは拘りを感じる点です。ボタンやスイッチ類は押しやすくクリック感も良好なので手に持って弄るとちょっとワクワクした気持ちになれます。
デザインの良し悪しは個人の感性によりますが、少なくとも製品自体の完成度はかなり高いと言えるので、もし購入しても失敗したと感じる事はないでしょう。
操作・設定関連
入力ポートと電源・リセットスイッチ
RGB20の電源スイッチ・リセットボタンは左側面下部に配置されています。どちらも大きめのボタンで本体からフラットで押しやすいんですが、本体を掴んで持ち上げる時などにボタンを気づかずに押してしまい起動するなどの誤作動も起きそうです。
大きくて押しやすいけど大きいから触れてしまうので誤操作につながるような・・・ もっと小さいボタンの方が良いかなと個人的には感じます。
本体上部には、3.5mmオーディオジャック・SDカードスロット・USB-Cポート ✕ 2・WiFiのオン・オフスイッチが配置されています。USB-Cは充電用とデータ転送などに使うためのOTGポートがあり、2ポートあるのはRG351Pと同じ仕様です。
また中央部分に電源オン時や充電時に点灯するLEDが配置されています、特徴は内蔵Wi-Fiのオン・オフスイッチですが、Wi-Fiの項目に記載いたします。
操作性
RGB20の十字キー、ABXY、などのゲームで使用するボタンは柔らかな押し心地の操作感です、メニュー操作やゲームなどは不満はまったくありませんし、クリック感も良いので良好な操作性であると言えます。
特徴的な背面の凹みに設置されているLRのショルダーボタンですが、ゲーム操作においては操作がしやすくクリック感も良好です、凹みがあるおかげで本体を指でホールドできるので、なにげに理想的なレイアウトな気がします。ゲームプレイを重視したデザイン? なのかもしれませんねぇ・・
そして、中央より少し左側に設置されているアナログスティックなんですけど・・・ これも、なにげに物凄い操作がしやすい。笑
本体を人差し指と親指で自然にホールドができて、左の親指は十字キーとアナログスティックをスムーズに移動ができる。もしかしたら物凄い考えてデザインされたのかもしれません。
ただ、アナログスティックの操作性なんですが、ストⅡなどの格闘ゲームで斜めジャンプ入力の反応がイマイチな感じで上にジャンプしてしまう現象がありました。コマンド入力は問題なくできますし、シューティング系のゲームでは問題ないんですけど・・・ 個体差によるものなのか僕の操作が悪いのかは不明です。
個人的にはクリック感・押し心地などは僕の所有デバイスの中では一番と言って良いぐらいです。
Wi-Fiモジュールを内蔵
ANBERNIC RG351PはWi-Fiモジュールのトラブルにより、本体から削除してしまいましたが、RGB20にはちゃんとWi-Fiモジュールが内蔵されています。
Wi-Fiを有効にするには本体上部のWi-Fiスイッチを『ON』にして、EmuELECのNETWORK SETTINGSメニューから設定します。実際に設定してみましたが電波の掴みも良く、データ転送するためにいちいちドングルを挿す手間が省けるのが良いです。
Wi-Fiを使用しない場合は本体上部のWi-Fiボタンを『OFF』にする事でバッテリー消費が抑えられます。なかなか考えてますね。
スクリーンと音質
映像が浮き出て見えて秀悦
スクリーンの品質に関して最初に伝えたいのは、このRGB20はIPSパネルモジュールがフェースパネルスクリーンにギリギリに配置されているようで、他機種に比べるとスクリーンの視認性がとても良いです。
RGB10・RK2020・RG351PはIPSパネルが本体の中にあると見た目で分かりますが、RGB20はフェースパネルのスクリーンに映ってるのではないか?と思うぐらい・・・ かなり良いです。
スクリーン表面に表示されてるみたい フェースパネル下で表示と分かる
スペックは、3.5インチ IPSスクリーン・解像度は320X480、このサイズはOGAクローンデバイス全て同一で、解像度が低いので、どのデバイスもそれほど大きな違いはありませんが・・ あえて言うと輝度は十分明るい、色味はどちらかと言うと暖色設定のようです。ちなみにRG351Pは寒色系よりの色味でした。
暖色だと尿液晶とか言われる場合もあるけど、レトロゲームには合ってるなと個人的には思います。
スピーカーはモノラルです
バックパネルの上部左右にスピーカーグリルのような穴があったので、最初はステレオかと思っていましたが・・・・ フェースパネルの中央にあるのがスピーカーでした。笑
モノラルではありますが大きな音も再生できますし、小音量でも聞き取りやすい、ハンドヘルドゲームデバイスのスピーカーとしては普及点ではないかと思います。もちろん高音質とは言いませんよ。
レトロゲームですからね、モノラルでもOK でも、後ろ穴をスピーカーにしろよと思わなくもないですけど。笑
サイズ感
RGB20のサイズ感を伝えるために、兄弟機のRGB10と、RG280Vの比較写真を撮ってみました。RGB10もRG280Vも、より小型なデバイスなので、RGB20がえらく大きく見える写真になっちゃいました。
たしかにサイズ的には少し大柄ですが、手に持ってみるとそんなに大きいわけではありませんし、カバンに入れて持ち歩くの苦になるほどではありませんよ。
むしろ本体の厚みがRGB10よりも3mm RG280Vより2mm 分厚いので、なんかデカイなと感じてしまう原因かなと思います。
まとめ
今回はRGB20の外観や性能・操作性など、基本的な点を確認しましたが、こちらで軽くまとめです。
と、言うことで、OGAクローン機をまだ所有していない方は、このRGB20はお薦め機種として認定したいと思っています。映像の綺麗さ・操作性の良さ、ボタンが多いのでカスタマイズなども楽しそうです。
デザインが好きじゃないという方は、鉄板のRG351Pで良いと思いますが・・・ RGB20はノーマルEmuELECも動作しますし、ArkOSなども対応するでしょうからけして悪い選択ではないですよ。
結論・飾るよりゲームしたり弄って楽しむデバイス
販売店情報
エミュレータデバイスは大手ネットショップで入手性が悪くなっております。購入できる厳選したおすすめショップを以下に掲載しておりますのでチェックしてみてください。
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取り扱いしていないかもしれませんが・・・
この記事をここまで仕上げてから、RGB20はBluetoothに対応している事に気がついたんですけど、所有しているコントローラーと接続がうまくいかないので、検証後にまた記事にしたいと考えております。さーせんw
ユーザー投稿
実は十字とアナログスティックの配置関係だけ見ると、PSのデュアルショックとほぼ同じなんですよね。FCデザインの上にあるとえらく異質に感じますがw
というかFCデザインと追加キーが裏目にでている感はありますね。
追加キーをなくしてRGB10の様なシンプルなデザインにしたら、もう少し印象が違っていたかもしれません。
それでも独特の縦型スタイルと切替式Wifi(LCDもですかね?)で、十分差別化できそうですし。
ちなみに自分はカラバリで黒が出たら買うかも。。。←
ゲームの操作性は良いですよ、見た目のごちゃごちゃ感はホントもったいないなぁ、FCデザインにする意味もないですしねw
あと、画面表示がかなり良いしゲーム目的ならお薦めなんですけどね。。。 RG351PとRGB20のどちらかを選べと言われたら無難なRG351Pになっちゃうとは思いますけどねw
> 黄蛇さん
あ、私も「黒」が出たら欲しいかも。
Wi-Fi の物理キーは嬉しいポイントですよね。