ニトロです。
2021年夏の「レトロハンドヘルドゲームデバイス」レビュー第三弾・・・ 7月にリリースされたFCコントローラーを模写したマイクロデザイン・ゲーム機「Powkiddy Q20 mini」です。
2019年にリリースされ大人気となった小型デバイス「PocketGo」派生モデルは、折りたたみ型の「V90」Nintendo Switch デザインの「Q90」などのモデルが存在します・・・
今回ご紹介する Q20 も、初代「PocketGo」とスペックは同一ですが、他の派生モデルとは異なりキープコンセプトでありながら魅力的に外装のデザインを一新したモデルとなっています。
今回サンプル機をご提供していただいたのは Banggood さん、ご購入ご検討の方は 専用ページにてお得なクーポンの有無ご確認をお薦めいたします。
Powkiddy Q20 mini 概要
まずは「Powkiddy Q20 mini」について特徴とスペックを抑えていきます。
特 徴
冒頭に記述した通り、Q20 に搭載されている、プロセッサー・RAM・スクリーンサイズなどは PocketGo とほぼ同一であり、基本性能はそのままに外装シェルを一新したモデルが「Q20 mini」です。
スペック上の差異を挙げるとすれば、充電端子が Micro USB から USB-C に変更された事、またバッテリー容量は 1000mAh から 1200mAh に向上している点で、充電時間は短縮、使用時間は20%程度長持ちするかもしれません。
最大の変更点は筐体デザイン、2021年はファミコンのコントローラを模したハンドヘルド機が多くリリースされましたが、Q20 もファミコンのコントローラを連想するデザインを採用しました。
初代 PocketGo は、その名称の通り、ポケットに入れて気軽に持ち歩けて楽しめるゲームデバイスだったと思いますが、このコンセプトを踏襲して新デザインに化粧をほどこしたモデルが Q20 mini と言えるかもしれません。
スペック
比較のため PocketGo のスペックを表記しました。デザイン以外の差異は、バッテリー容量・AV OUT・DCポート・サイズと重量 などになります。
Powkiddy Q20 Mini(2021/07) | PocketGo(2019/06) | |
---|---|---|
OS | Linux (NxHope) | Linux (NxHope) |
スクリーン | 2.4 inch IPS(4:3) | 2.4 inch IPS(4:3) |
解像度 | 320X240 | 320X240 |
CPU | Allwinner F1C100S | Allwinner F1C100S |
Clock Speed | 533 Mhz – 702 MHz | 533 Mhz – 702 MHz |
GPU | 2D accelerator | 2D accelerator |
RAM | 32 MB SDRAM | 32 MB SDRAM |
ストレージ | External MicroSD | External MicroSD |
バッテリー | 1200 mAh | 1000 mAh |
ビデオ出力 | なし | AV OUT |
ボタン(基本) | 十字キー,ABXY,L1, R1 | 十字キー,ABXY,L1, R1 |
ボタン(EXT) | Exit, Backup, Reset, Volume(ホイール) | Reset, Volume(ホイール) |
スピーカー | モノラル,3.5mm Headphone | モノラル,3.5mm Headphone |
DCポート | USB-C | Micro-USB |
サイズ | 118 mm x 55 mm x 15 mm | 123 mm x 56 mm x 14 mm |
重量 | 82.7g(実測) | 86.5g (実測・シェル塗装品) |
外箱と付属品の詳細
パッケージ
Q20 のパッケージですが、薄型でコンパクトなのに少し驚きました、表面には Q20 MINI の品番に、本体写真が印刷、裏面にも本体フェースと端子部の写真が印刷され、各ボタンやポート類の簡易な説明が英語で記されています。
ファミコンソフトのボックスっぽい プラ製の緩衝材
側面から蓋を開梱すると紙製の簡易梱包ではなくプラ製となっています。Q20 MINI は安価な製品ですが、パッケージに多少のこだわりが感じられるのは好印象です。
添付品
付属品は、Q20 MINI 本体、取扱説明書、充電用USB-Cケーブルのみで、最近発売されたデバイスと同様にシンプルな構成となっています。
取扱説明書は英語と中国語の二言語のみで日本語表記はありませんでした。Powkiddy 他製品では日本語表記してあったりするんですけど残念ですね。
デザインとビルド品質
フロントシェル
Q20 mini を手に持って最初に感じるのは軽さと小ささで、質感がチープに感じるのは事実ですが、ケース全体が樹脂製ですし価格を考えれば頑張っているレベルかもしれません。
スクリーンと操作ボタン全体がアルミ製の板?と思われるパーツが貼り付けてあり、デザインや質感はファミコンのコントローラーに近い印象を受けます。
下部が波打ってるの分かるだろうか?
残念ながらこのアルミ板の貼り付け精度があまり良くなくて、スクリーン下部の左右が波打ってました。指でなぞってみるとだいぶ改善しましたが・・・
それと、左上の「Ⅰ」の部分の印刷が擦れていたり、本体を振ると「カチャカチャ」とボタンのノイズが出たりして率直に言えば価格相応なクオリティーです。
とは言え初代「PocketGo」と比べれば質感は上がったと思います。
バックパネル
バックパネルには銘板やブランドロゴさえも存在しません・・・ 面白いですよね、開発メーカを本体から一切判断できないってw
あとネジ穴が4箇所ありますがゴム足を使って隠しているわけでもありません、実機はどうなっていましたかね? ファミコンミニのコントローラーは背面に5本のネジ穴がありましたが・・・
いずれにしても、良い意味でファミコンのコントローラー感はかなり出ています。
インターフェース
本体上部に ボリュームダイヤル、SDカードスロット(封印されていた)、充電用 USB-Cポート、イヤフォンジャックで、PocketGoに存在したAV OUT端子は省かれている。
本体上部 下部・・ピンぼけしたw
本体下部はなにも無し・・・ ツルンツルンである。
一応、左右側面についても触れておくと・・・ 右側には電源ボタンがあり、上に入れると電源オン、下に下げると電源オフだ。
左側面 右側面
左側はツルツルなのである。
大事なお知らせ
記事の途中ですが、ニトロさんから大事なお知らせです。
ニトロブログを読んでいただけている方はご存知かと思いますが、7月にリリースされた主要なレトロハンドヘルドゲームデバイス3機種を三日連続で記事にしてアップ予定でしたが・・・・
3日目の締めを飾る Q20 mini が、まさかの不良品でした。電源が入らない不良品です。大事なことだから二回言いましたw
そんなわけで書けるところまで記事を作成しましたw
押し心地悪くないよ! ちゃんとしてるよ!
操作性や液晶の品質などについては、Banggood さんが代替品手配してくれたら? または自分で分解修理して成功したら??? 別記事にて続きを書きたいと思います 😅
おまけ
ファミコンコントローラーを模写したデバイスを並べてみました・・・ RGB20が無い? なんだっけそれ???
ニトロさんのお気に入りは・・・ デザイン的には RG280V と K101 が好きです。ゲームして遊ぶなら当然 RG300X になると思います。
特別付録 MiyooCFW のダウンロード
GitHub のサイトでカスタムファームウェア・エミュレータ・スキン・ツールなどのダウンロードができます。ストックOSよりも性能も、見た目も良いと思いますよ。
まとめ
まともな検証が出来ていませんが、性能はPocketGo、スクリーンも同等の品質だとすれば・・・ Q20 mini は価格が安価だし、あぶく銭があるならコレクションにしても良いかなって感じじゃないですかね。
TRIMUI と比べてどうかと言うと、持ちやすいし、画面も少し大きいのでゲームプレイを重視するならQ20の方が良いですが、質感は TRIMUI の方が圧倒的に上質で所有の喜びがありますよね。
無理やり記事にしてアップしてやったぜ!
ユーザー投稿
中華コンソールあるあるを伝える、実に良い記事になったと思います。:P
ちなみにフォーラムでも上げてましたが、自分のRGB20の化粧板は印刷が傾いてたりしました。
海外通販は完全に壊れていれば流石に交換してもらえますが、微妙な不調であったり、外装の些細な不良(色違い含む)だと、対応してもらえない事が多いのが難点ですよね。
中華然としていてむしろよく伝わりました w
次回はGameGearデザインで作って欲しいものです。
よく確認したら、充電してる、電源スイッチ入れると緑のLED点灯しています、液晶が反応していない感じかもしれませんね。
それにしても、早く分解したいんですけどwww