ニトロです。
Powkiddy から ODROID GO Super (OGS)のクローンデバイス『RGB10 MAX』がリリースされました、すでにファーストインプレッション記事を公開しましたが、今回はより詳細に確認してみようのコーナーとなっております。
RK3326を搭載した中華ゲームデバイスは昨年ぐらいから数多くリリースされてきました、メタルシェル化やWi-Fi内蔵などの付加価値が追加され・・・ 現在は高解像度対応と大画面化が新しいトレンドになっているようです。
結論を先に書きますと・・・ RGB10 MAX は、悪くないと思います、5インチ液晶を搭載しても、本体は大きすぎない手頃なサイズですし、重量が軽いのが良い点です。
とは言え、気になる点もありますので、個人的な気付きなどを交えてレビューいたします。
外箱と付属品の詳細
パッケージ
ロゴと品番印刷のシンプルな物 中華製品おなじみのビニール
RGB10 MAX のパッケージは表面にPowkiddyロゴと品番が印刷され、右側面に中国語で品番や、会社の情報が印刷されている質素な物です。あまり気を使った感じはありません。
まぁ、パッケージにコストを掛けるより安価にしてくれた方が有り難いですけどね。
添付品
付属品は、RGB10 MAX 本体に、取扱説明書、充電用の短いUSB-Cケーブルのみ、非常にシンプルな構成となっていました。
取扱説明書には日本語の表記もありますが、日本語のように見えるだけで、どこか異国の言葉のようです・・・ 機能操作が『きのうそうさ』とカタカナになっていて吹き出してしまいました。。。
別途、購入店のオプションによりMicro SDカードが付属します。RETROMIMIさんでは、EmuELEC4.0 がプリインストールされた64GBのメディアが付属していました。
スペック
基本性能は多くの RK3326 デバイスに実装しているチップとまったく同じで、性能差はありませんが、機能やスクリーンサイズなどに差異があります。
スペックシート
OS | RetroArch (EmuELEC) |
---|---|
スクリーン | 5.0インチ IPS(16:9) |
解像度 | 854X480 |
CPU | Rockchip RK3326 |
Clock Speed | 1.3 GHz – 1.5 GHz |
GPU | Mali-G31 MP2 |
RAM | 1GB (DDR3) |
ストレージ | MicroSD (最大256GB) |
バッテリー | 4200 mAh |
WI-FI | 内蔵 |
ボタン(基本) | 十字キー,ABXY L1, R1, L2, R2, L3,R3 |
ボタン(EXT) | 電源,リセット, Volume +-, 2 Function Buttons, WiFi On/Off Switch |
スピーカー | モノラル,3.5mm Headphone |
ポート | USB-C×2 |
サイズ | 185 mm x 76 mm x 17 mm |
重量 | 214g(実測) |
特 徴
RGB10 MAX の特徴は、IPS 5.0インチ 解像度854X480の大型液晶を搭載し、Wi-Fi内蔵、そして、OGSと同様にフル操作可能な操作ボタンを搭載している事です。
ちなみに、Wi-Fi & Bluetooth の記載がありましたが・・・ 僕の端末では Bluetooth のゲームコントローラーは認識しませんでした、もしかしてモジュール非搭載なんじゃないかな?
まさかのドングルに対応してますって事なんですかねぇ・・・ 現在、この点については問い合わせしておりますので後日追記するかも?
デザインとビルド品質
フロントシェル
本体を手に取った第一印象、まずは軽いと感じた、そして質感は悪くないってこと、シェル材質は樹脂なんだけど、シリコンのような手触りでしっとりした感じ、ただし傷はつきやすいです。
RGB10を大型にしたから塊感が無くなってチープなのではと思ったけど、なかなか良い感じです。
デザインはアナログスティックの位置が違う Nintendo Switch Lite だけど・・・ サイズはSwitch Lite よりも小ぶりで、想像していたよりも小型だった。
バックパネル
背面もフェースと同様のシリコン加工、Powkiddyのロゴが白印刷されている。ネジ穴はゴム足で隠されていて本体の擦り傷防止にもなっているけど、若干のチープさは感じる。
バックパネル
インターフェース
本体上部にはボリューム+-、SDカードスロット、USB-Cポート☓2、イヤフォンジャック、Wi-Fiのオンオフボタンに、電源&リセットボタン、全てのインターフェースと操作ボタンが集中している。
本体左右はなにもなくツルッとしていて、上部がごちゃごちゃしているのはガジェット感がある、デザイン的にも良いアクセントになっている。
上部はごちゃごちゃ、下部はスッキリダミー穴w
本体下部の左右にはスピーカー穴があるが、スピーカーとして機能しているのは左側のみ、右はダミーだが、おそらく放熱対策も兼ねているのだろう。
どうせならステレオにすれば良かったのにとは思うが・・・
質感・デザインについてまとめると、樹脂の割に質感はかなり良い、携帯性は良いと言うほどのサイズではないが邪魔になるほどでもない、なにより重量が軽いのが良い点。電車の中で遊んでいても周りの人からは Switch Lite と勘違いしてくれる可能性がある。。。お薦めはしないけどね。
操作ボタン関連
ゲームコントロール
右アナログスティックもあるし、押し込みにも対応している、もちろんL1 L2・R1 R2のショルダーボタンもあるし、フェース部にはファンクションボタンが4個あるので一般的なゲームであれば遊べないタイトルはないだろう。
操作性についてネガティブなレビューもあるようだが、少なくとも僕はまったく問題を感じなかった。十字キーで昇龍拳・波動拳もバシバシ出るし、シューティングゲームで斜め移動もまったく問題ない。
押し心地は少し柔らかめで、僕にはANBERNICの硬めのボタンよりも、RGB10 MAXのほうが合っているかもしれない。正直に言うと、僕はむしろ操作しやすいww
感じ方は個人差があるかもしれないし、叩かれそうなので断言はしないが、ゲーム操作でストレスを感じるほどの事はないと思うんだけどね。
良くない点
ネガティブな点を挙げると、L2・R2ボタンは小型で本体に対してフラットに配置されているので操作し辛さを感じる、少し出っ張っていると良かったが・・・
START・SELECTボタン・上部のファンクションキーの操作性は良いが、押す感触がチープである、またWi-Fiのオンオフスイッチが硬い、リセットボタンが小さすぎて爪楊枝などを使わないと押しづらいなど・・・
いずれにしてもゲームプレイには無関係なので気になるほどではない。
液晶について
表示品質
ベゼルギリギリまで表示するは良い
RGB10 MAX は、IPS 5.0インチ 解像度が 854X480 でアスペクト比は16:9、電源を入れてEmuELECのメニューを表示させると、映像にインパクトがありテンションがあがります。
輝度は所有している RG351V に比べるとだいぶ暗く、背景が白表示時にモヤモヤとしたムラを感じ高品質なパネルとは思えません、RG351Vの方が圧倒的に綺麗です。
ただし、個体差や、製造ロッドにより使用するLCD部品が変わる事もあるので正確な評価として断言するのが難しい、とはいえ発色はそれほど悪くないですし大きな不満にはならないでしょう。
むしろ僕のように比べるデバイスを複数所有している人が気がづくレベルではありますが。
アスペクト比 16:9
5.0インチ 解像度 854X480 は、従来機の320X480と比べ圧倒的に表示は綺麗です。EmuELECのメニュー表示の時点でフォントのエッジや画像の精細さがあります。
ゲームプレイにおいても精細な表示は楽しめるわけですが・・・
351Vと表示領域が変わらんw
16:9のワイド液晶でレトロゲームすると左右に非表示領域ができちゃうんですよね。RG351Vと比べてみると・・・ ほぼ表示サイズが同じというね・・・
もちろん、全画面表示にすればフル画面にできるんですが、レトロゲームをワイドに引き伸ばすのって若干抵抗あるんですよね。 ただし、PSPのゲームをするなら全画面でリアル表示ができるのでRGB10 MAXはかなりお薦めデバイスです。
余談だが・・・ この検証のためにRG351Vと比べてみたら、やっぱり351Vは良いなぁ~ などと思ったりしてますwww 液晶の発色が綺麗でレトロゲームが実寸で画面いっぱいに表示されるのってテンション上がるんだよね。
液晶とは関係ないけど、RGB10 MAX は本体の形状的に持ちやすく、ゲームプレイに向いているのは351Vと比べた時のアドバンテージになると思います。
サイズの比較と価格について
サイズ感
大きさのイメージが伝わるように、いくつかのゲーム機を並べてみました。
初代のRGB10に比べると、MAXはかなり大きくはなりましたが、ライバルとなる RG351V に比べると横幅があるだけで体積的にはそれほど大きな差はありません。
Nintendo Switch は比べるとめちゃくちゃデカイねw
ポケットに入れるとはみ出るけど、ちょっと出かける時に持って行くならなんとかなりそうなサイズ感、軽くていい感じ。まぁ、鞄やインナーバッグに入れた方が安心ですけどね。
価格について
RETROMIMIさんで$119.99で販売されている RGB10 MAX ですが、オリジナルのODROID GO Superは $100 以下で販売されていたはず・・・
クローン機なのに、オリジナルより高価ってのがイマイチ腑に落ちない点ではあります、とは言え、RGB10 MAX の方がIPS液晶で小型であるというアドバンテージがあるのも事実です。
まとめと評価
RGB10 MAX は、RK3326搭載のデバイスのほぼ最終形態に近いのではないかと思いますが・・・ CPUなどの基本性能が従来機から変化がないので評価は辛めにしました。
RK3326 モデルをすでに所有しているならば、性能が同じなので無理して購入するほどではないかもしれませんが、画面の大きいデバイスが欲しいなら超お薦めデバイスと言えます。
個人的には操作性も良いし、軽くてホールドしやすい、画面が大きくて目が疲れないって所が気に入りました。
しかし、液晶の質が悪いのと性能向上がなかった点を踏まえて辛めの評価
星3.5です。
ユーザー投稿
RK3326、ベストな一台というよりは自分の好みでといった所でしょうか、
選択肢が増えるのは良いですよね
只、次で四つ目なのでお腹もふくれてきました w
性能向上があればベストな選択になるんですけどねぇ・・・ PSP用に良いけど、性能的に微妙ですし。。。
デザインはコレ本とにPowKiddy?って思うくらい綺麗にまとまっていて、個人的にすごく好みな感じです。:D
ただ、ワイドを生かせるのがPSPくらいなのが非常に残念ですね。Steam Link端末とかになってくれたら、滅茶々々映えそうなんですけど。
ちなみに操作性に関しては、バラつきというか個体差というか…PowKiddy製品はアタリハズレが激しい印象なので、ニトロさんの購入した個体がアタリ説はあるかもしれません。:P
PSPのゲーム体験は素晴らしいけど、ゲームによってはパワー不足なのが残念かな・・・ 操作性については初期ロッド特有の問題かもです。
あと、質感はブラックカラーの方が良く見える可能性が高いかもです。
振動機能付きと言うことで買ったのですが、振動しないんですよね。
何かわかりますか?
PSソフト数本で試したのですが、、、
ご教授ください、、、
RGB10MAXは振動モジュール付いてないですよ?
ですよね、、、
周りに付いてると言われて
一週間ばかり色々試したんですが、、
やっぱ付いてないのか、、、
ありがとうございます