ストリーミング専用、安価で操作性良し「abxylute」がゲームプレイを再定義する!

Android
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Kickstarter にて現在クラウドファンディング中、クラウドゲーミングデバイス「abxylute」のサンプル機を「ABXY Tech」様よりご送付いただきました。

このプロジェクトは、すでに900人以上が申込みしており総額3,000万円以上の支援が集まっております。

ちなみに、商品名の読み方は「アブソルート」が正解らしいです、いやぁ、読めないよねぇ~・・・ まぁ、そんなわけで、実機を確認しましたので、正直な感想などお伝えさせていただきます。

Kickstarter はこちら

ATTENTION(注意事項)

量産品との差異にご留意ください

本記事の執筆で確認した「abxylute」はサンプル機」です、クラファンで支援した方が受け取る量産品とハード・ソフトの仕様が微妙に異なっておりますので予めご了承の上でご確認下さい。

なお、現在判明している差異は以下の通りです。

ハードウェア
  • 量産品はバックパネルに滑り止めテクスチャー処理が施されるそうです
  • ボタン感度など最終調整中とのことです
ソフトウェア
  • OS・ランチャーなどの仕様は開発途中であり、最適化処理が施されます
  • サンプル機は Google サービス非搭載、量産品で対応します
  • バーチャルキーマッピングが量産品には搭載されます。
  • ハプティックフィードバック、ジャイロスコープマッピングなども調整中です
  • キーライトは量産版ではネットワーク状況が確認できる機能を搭載予定です

オフィシャルHP

 

NitRo Vlog 動画

記事連動のYouTube動画も合わせてご視聴お願いします。

 

abxylute のコンセプト

abxylute はストリーミングで快適にゲームをプレイする事に重点をおいたゲーム機です。

仕様

abxylute が優れている点は、7インチスクリーン、解像度1920 × 1080、リフレッシュレート60Hz、sRGB 103.4%、色深度8 ビット、コントラスト比1000:1 であること。

また、ストリーミングに最適化された「2T2R MU-MIMO Wi-Fi モジュール」を搭載し、他にもホールリニアトリガー、デュアルスピーカー、5,200mAh の大容量バッテリー搭載などです。

ただし、搭載するSoC MediaTek MT8365 は、Android のゲーム機としては非力、スタンドアローンで発揮するパフォーマンスに関して後述いたします。

 

クラウドゲーミングに特化したデバイスである

abxylute は、クラウドゲーミング、PCリモートなどのストリーミングに特化した製品です。

ハイスペックなゲーミングPCや、PS5、XBOXなどのコンソール、クラウドゲームサービスの利用を前提に、品質の良いスクリーン、操作性の良いコントローラー、遅延の少ないWi-Fiモジュール、そしてなによりも低価格であることをコンセプトとしております。

似たコンセプトの製品として、Logitech G CLOUD があります・・・ abxylute は、薄い本体に快適な操作性、価格がより安価なのが特徴です。

 

デザインと操作性

ここから実機レビュー、僕の正直な感想を記載します。

付属品など

サンプル品のため、パッケージ内容は変更となる可能性がありますが、外箱はダンボールに本体イラストと商品名が印刷されたシンプルなものでした。

付属品は、本体が収納できる専用ポーチに、充電用のUSB-Cケーブルのみ、マニュアルは付属していませんでしたが、量産品には添付されるはずです。

そう言えば、すでにレビューしている方の記事に記載されているポーチとは異なるようです、おそらく、この記事で紹介している物が最終版ではないかと思いますが・・・

 

薄さが際立つデザイン、質感は普及点

Nintendo Switch よりも横幅が広く、本体幅は250mmです。薄くて軽量(に感じる)、大きなスクリーンでグリップ感も良好です。

バックパネル中央部がくぼみ、左右グリップ部は盛り上がり、本体の四辺はラウンドデザインで手でホールドした際に持ち心地が良く、見た目にも綺麗。ゲームプレイ時のポジションでは、本体の薄さが感じられる修悦なデザインに仕上がっています

反面、シボ加工のプラスチックシェルは多少チープ感があり、フェースとバックパネルの噛み合ってる箇所のエッジは少し気になりました、上下のシェルはハメ殺し固定のようです。

ネジが見えないこだわりのデザインで、チープ感は多少ありますが2万円台の中華ゲームハードとしてはクオリティーはかなり良いです。

 

操作ボタンは概ね良好です

搭載されるボタンはオーソドックスなX-BOXレイアウト、押し心地・操作性など、良好ではありますが、ベタ褒めするほど良いというわけではありません。ただし十字キーは浅めで押し心地に違和感があります、キャラ操作時には慣れが必要ですが・・・ 本機の場合はメニュー操作用って感じかもです。

ショルダーボタンは縦並びで僕にはとても操作がしやすいです、自然に指が添えられるしゲーム操作でも快適でした。

ちなみに、電源とボリュームボタンは本体上部の右側に配置されていて、ABXYボタンには任意の色に設定して発光するライティングギミックが搭載されています。

 

スクリーンと音質

スクリーン品質は上質で見やすい

abxylute 最大の特徴と言えるのは、7インチ解像度1920 × 1080のスクリーン、ハンドヘルドとしては大きい画面サイズにフルHD画質、最大輝度も十分な明るさに設定が可能、色彩も優しい自然な色合いで綺麗です。

 

スピーカーの位置がイマイチ

内蔵スピーカーの音質は良くはないですが悲観するほど悪くもないです、ソースによっては高域がキンキンして耳障りに感じます。 それよりもスピーカー位置の問題があって、ゲーム中は手の平でたびたび遮ってしまい音が変化するのが気になります。

 

その他

ストレージは容量少なめ

内蔵ストレージ容量は32GBまたは64GB、Android デバイスとしてはかなり少ないです、クラウドゲームやリモートプレイ前提に割り切った仕様です・・・ もちろんSDカードによる増設は可能です。

 

デュアルマイク搭載

abxylute の本体下部に、USB-C ポートと 3.5mm イヤフォンジャック、SDカードスロットが配置されていて、マイクは本体下部と上部の2箇所にあります。

仕様書に「エコーキャンセル」的な記述があり、おそらくクリアーな音声入力?を可能にするためなのかな?? しかしマイクにこだわっているようだけどカメラは非搭載、ビデオチャットのような使い方はできません。

 

専用ランチャーは開発途中である

Nintendo Switch っぽい専用ランチャーがデフォルト起動、見た目も良いし簡易にアプリの選択ができるので使い勝手は良さそうです、Tencent と共同開発ってやつですね。今回はサンプル機なので、Google サービスも利用できないし、おかしな挙動(クラッシュしたり)も確認でできました。

Android の一般的なタブレットモードUIに変更は可能ですが、このハードは専用ランチャーの方が使い勝手が良いかなと思います。

  

 

クラウド&リモートプレイ専用である

パフォーマンスは限定的

abxylute が搭載するSoC「MediaTek MT8365」のパフォーマンスは非力です・・・ Android デバイスの動作テストではおなじみ「原神」は、プレイ可能でしたが、たびたびカクつくので、あまり快適とは言えません。

エミュレーターもいくつかテストしました、ファミコンから初代PlayStationぐらいは問題ないドリームキャストやPSPも動作します、ただし重たいタイトルの場合は音が途切れたり映像がカクつくなど厳しい感じです。

性能的には ANBERNIC RG353シリーズに近いかな? ゲームアプリを大量にダウンロードしてスタンドアローンで利用するデバイスではありません。 

 

リモートプレイは快適動作

ストリーミングに最適化された「2T2R MU-MIMO Wi-Fi モジュール」の、Wi-Fi性能がどれだけ良いかは分かりませんが・・・ 自宅のWi-Fi環境では、RP3+ や RG405M だと、 Steam Link の Wi-Fi接続状況は「遅い」判定でしたが、 abxylute は「良好」判定となり、遅延もあきらかに少ないことが確認できました。

7インチの大型で美しいスクリーンに、軽量で薄く、操作性の良い本体(コントローラー)は、長時間でも快適にプレイできるので、やはりストリーミングプレイなら幸せになれます。

自宅でPCに張り付いてゲームすると家族の目が痛い、だからリビングでソファーに座ってリモートプレイするためのデバイスが欲しいというニーズには最適です。

クラウドゲームサービスに加入して、高速なモバイルインターネット回線を利用するのであれば、どこでも高品質なお気に入りのゲームがストレスなく遊べる環境が手に入ります

  

正直な感想ですが・・・

クラウドゲーム、PCのリモートプレイは、これから遊び方としてメインストリームになると僕は思っているので、abxylute のコンセプトに賛同します。

なにせ、ハイエンドUMPCは魅力的ですが、手軽に持ち歩きたくてもあまりにも高価だし、起動に時間がかかったり、バッテリー持ちも悪いなど、実用的とは言えません。なんだかんだマニア向けのガジェットなんですよね。

じゃあ、そんな悩みを解決する abxylute が素晴らしいかと問われると・・・ ちょっと違う。笑

理由はシンプルに搭載する SoC の非力さ・・・ せめて安価なAndroidの多くの機種で搭載されている UNISOC T618(同等かそれ以上の性能) だったら、より多くのユーザーニーズが満たせるのではと思います。

低価格にするために、性能の割り切りを図ったのは理解できますが、人気の Android ゲームが快適に動作しないのでは、遊びの幅が狭まってしまいます・・・ ハードの出来が素晴らしいだけに、もったいないなってのが正直な感想です。

もちろん、クラウドゲームサービス・PCリモート専用機として、遅延が少なく、大画面で操作性が良いハンドヘルド、なによりも安価な製品が欲しいと考えているのであればお勧めできます。

いずれにしても、かなりニッチなゲーム機? というか、ストリーミングデバイスって感じです。

最新情報は公式HPをチェック

abxylute に関する最新情報は公式HPをチェック!

 

 

ユーザー投稿

  1. FBI より:

    ストリーミングだけだとしても画面が大きく薄くて軽いならちょっと欲しいです、ただある程度環境が揃ってるので買い足しと考えると躊躇しますね、最近携帯機あまりさわってないですし、
    ASUS、SONY、任天堂、なんかも動きがあったり噂があったりで携帯機市場も活気が増しますね。

    • ニトロ より:

      画面が大きくて綺麗だし、クラウドサービス登録するなら良いですよね。
      SONYも開発中みたいだし、ストリーミング機は選択肢が増えるので注目かな?

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