ANBERNIC から2022年の締めとなる(であろう)新モデル、RG35XX がリリースされました。
見た目も性能も Miyoo Mini に似ていますが、スクリーンサイズは3.5インチ、本体が大きくて操作性が良い点は Miyoo Mini との差別化ポイントになりそうです・・・
性能・サイズ・価格など、多くのファンがちょっと欲しいかもと思える、ちょうど良いエミュレーターハードなのかもしれません。
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YouTube 動画レビュー
NitRo Vlog チャンネル RG35XX 動画レビューも合わせてご視聴よろしくだよ。
スペックと主な特徴
SPEC
ざっくり性能を解説すると・・・ ファミコンから初代プレイステーションまで、レトロゲームコンソールのエミュレーター専用モデルと言って良い、正統派の「中華ゲーム機」です。
特徴
最近リリースされた機種に比べると性能は低く、内蔵メモリーも256MBと最低限に抑えられていますが、前述の通りPS1程度であれば快適なゲームプレイ可能なパフォーマンスを発揮します。
スクリーンは、IPS 3.5インチ 解像度が640✕480ピクセル、ゲームプレイに支障の少ない現実的なスクリーンサイズですし、レトロゲーム機のエミュレーションに最適な解像度と、フルラミネーションディスプレイにより、視認性が高く没入感が得られます。
ANBERNIC 製品の特徴である、デュアル Micro SDカード仕様のため、ゲームファイルの管理が簡単であったり、HDMIビデオ出力ポートの搭載など、安価グレードとは言え充実した機能を備えています。
そして、なによりも価格が日本円で1万円以下と安価である事は大きなポイントです。
カラーバリエーション
RG35XX のカラーバリエーションは3色展開です。
パッケージ内容
アウターボックス
RG35XX の外箱はお馴染み本体の線画イラストで、若干チープですが・・・ ローエンドモデルですからね。
同梱物
付属品は「スクリーンプロテクター」と「充電用USB-Cケーブル」そして英語・中国で記載された「ユーザーマニュアル」、最近リリースされている製品と構成は全く一緒です。TF1スロットには、システムが導入された64GBのSDカードが装着されていました。
RG35XX レビュー
デザイン
RG35XX は縦型ゲームボーイデザイン、アナログスティックが排除されたおかげでデザインがスッキリしていますが・・・ 見た目の印象は RG353V 細部の造形もそっくりです。
リリース前「ANBERNIC Mini」 と呼ばれていたときは、Miyoo Mini クローンなどと揶揄されていましたが・・・ 実機サイズは Miyoo Mini ほど小さくはなく、それでも手のひらに収まるサイズで小型ではありますが、ゲームプレイにも支障が少ないのは良い点ではないかと思います。
フェース部とバックパネル、左右側面のボタンレイアウトはRG353Vとまったく同じで、側面ボタンはツライチと思いきや・・・ RG353Vと比べると電源ボタンとボリュームボタンが少し出っ張っていて、シェル金型の微妙なコストダウンでもしたんですかね?
とは言え見た目的にも、実用上も、おそらく問題はなさそうです。もしかしたら・・・ カバンの中で電源が入っちゃう事故のリスクは増えているかもしれません。
本体上部にMini HDMIポート、下部には充電用USB-C端子とイヤフォンジャック、RG353Vではイヤフォンジャックが上部にあったので、なにげに理想的な配置変更じゃないかな?
プラスチッキーで高級感はないけど、チープとまでは言えない・・ まずまずの質感って感じですかね。ただし、クリアー筐体は経年で黄ばみ確定かも?笑
他機種とのサイズ比較
RG300ファンの皆さま、お待たせいたしました! 事実上の RG300 後継機種なんだよなぁ~ サイズ感はドンピシャ、スクリーンがアップデートされ、L2・R2ボタンも実装されました。
Miyoo Mini を愛する皆さま、RG35XX はかなり大きいのでライバル視しなくても大丈夫です。マイクロゲーム機認定はできませんから、RG35XX はゲームプレイ用に所有するのは一考です。Miyoo Mini はデコレーションに力を入れましょう!
RG353V・VS ユーザーの皆さま、RG35XXは縦を短くしただけと思いきや・・・ なにげに専用設計でシェルの横幅も数ミリ短く、スクリーン風防はRG35XXの方が見た目が良くて縁も薄いです! しかしコレクターでないのであれば買い足す必要はまったくありません。おそらく後悔します。
その他の機種も、サイズ比較の参考にどうぞ~
操作性
各操作ボタンのクリック感はANBERNICの従来機種と同様、押し心地も良く、遊びもない、ABXYボタンは専用ボタン? 光沢のある部品に変更されていた。十字キーは RG353V に比べてわずかに押し心地が軽く感じが・・・ おそらく個体差レベルだと思う。
ショルダーボタンはRG353Vと同じ部品ではない、形状が似ているだけで別物。 RG351V > RG353V > RG35XX の順番で操作性が良いって感じだが・・・ 操作はしやすい部類ではないだろうか? 小型縦型モデルだけど、ゲームプレイも合格点ってのが RG35XX の特徴でもある。
スクリーンと音質
VGA解像度でフルラミネーション、さらに最大輝度も高めで視認性は素晴らしいです・・・ 製造ロッドによる違いなのだろうか? RG353シリーズよりも最大輝度が改善されているみたいです。
ただし、輝度は専用OSの設定で5段階のみ、細かい調整はできなかったですね。
音質は良くないです、モノラルだしそれなりって感じ、音量を上げるとキンキンして若干耳障りです。しかし、ファミコンやゲームボーイの音再生なら問題はなさそうかな。
独自システム
TF1のSDカードに独自のシステムがプリインストールされていて、電源投入から5秒程度で起動してなにげに優秀、操作性もそれほど悪くはないのだが、できる事が少ないので弄っていてもあまりおもしろくはない、しかし初心者には扱いやすいとも言える。
ゲーム起動後に【MENU】ボタンを押せば、4段階のシェーダー設定ができるのは良いが、ゲーム毎にキーマッピングはできないみたい。
一応日本語にも設定できるが、翻訳がおかしくて意味が不明、逆に使いづらくなる。
ゲームの追加は、TF2にSDカードを挿入して電源を入れると、自動的にコンソールフォルダーが作成されるので、導入したいゲームを対象のコンソールフォルダー内に保存するだけ、サムネ画像はROMと同じファイルネームのjpg(500×430)を同フォルダーに保存すれば良いみたい。
ちなみに、ゲームメニューを選択すると、TF1・TF2 どちらからでもゲームデータの読み込みが可能なので意外と便利だったりする。
問題なのは、添付システムSDカード内には、あまりヨロシクナイデータも入っていたんだよねぇ・・・ もちろん喜ぶ人はいるだろうけど。笑
なるほど、だから64GBなのか・・・ 謎が溶けたわい。
とにかく、システムは未完成であるという評価、将来的にカスタムファームウェアが開発される可能性もあるが・・・ 本当に Onion OS が対応するんであれば、かなり嬉しいかも。
映像出力
本体上部にある Mini HDMI ポートにHDMIケーブルを接続するだけで外部モニター出力が可能、特別な設定は不要なプラグアンドプレイである。
しかし・・・ 正直言って、このデバイスではあまり魅力を感じていないw マルチプレイヤーの記述もあるがコントローラーの追加はUSB接続だよね? ごめん試していないんだ。
いずれにしても、レトロエミュレーターで遊ぶ人って、ハードは複数持ちが多いだろうし・・・ 機能としてあるに越したことはないけど、システムの完成度が低いので今後に期待です。
総 評
最後にまとめ、僕が感じた RG35XX の良い点と悪い点、そして星評価をしておきます。
良い点と悪い点
星評価
RG35XX の星評価は3です。
価格を考慮すればビルドクオリティは良いです、レトロコンソールエミュレーターの入門機として優秀と思いますが、性能は PocketGO や RG350 とさほど変わらないし、中級者以上の人にとって新しい体験が得られるわけではありません・・・
システムが将来的に良くなって行く過程を楽しめるってのは、ポジティブに考えればアリかもしれないですけどね。
とはいえ、1万円以下で入手できる機種は貴重だし、入手後も愛着が持てるハードになる可能性は高いです。初心者さんの最初の一台として、またコレクター思考の方にはお勧めです。
ユーザー投稿
ぶっちゃけ、サイズ感は某miniより好みですね。:p
方々で某miniのパk…リスペクトと囃し立てられていますが、RG300の正当進化系と言った方が、通りは良いのでは? …と、個人的にも思っていました。Xp
難しい所ですが、最高を求める人にとっては見向きもされないゴミかな?w って感じつつも、最適を求める人にとっては刺さってくる一品になるのではと思います。
円安の今を考えれば、この価格設定は相当、頑張っていると思いますしね。
FWは動画や方々の情報で見る限り、なんかうん…って感じですけど。w
ビルドクオリティも価格の割に良いし操作性もスクリーンもかなり良い機種です。PS1まで動作すれば問題ないのであれば、RG300XよりもRG35XXの方が断然お勧めですかね。
問題なのはシステムの出来が悪いことですが、おそらくCFW出るだろうしすぐに解決しそうですよね。
コンパチの横型モデルが出れば、ローエンドな中華ゲーム機のジャンルとして定着しそうな気がしますよ。