New RK2020 レビューしてみよう!結局RGB10とどっちが良いの?

Game Device
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ニトロです。

Nitro BlogでRK2020カテゴリーの記事を30件ほど書きましたが、いわゆる使用感などのレビュー記事は書いたことがありません。

購入したRK2020(初期型)は当初、未知のデバイスであり、トラブルも多く、データのインストール、トラブルの改善方法など、デバイスの良し悪しよりも使い方中心に記事を量産しておりました。

今回は最新型を入手しましたので、旧型との差異や使用感についてと、RGB10との比較から結局どちらが良いかなどを論じてみたいと思います。

RK2020 New Version

現在RK2020には3種類(おそらく)のバージョンが存在しており、区別は以下の外観的な特徴で判断しましょう。

見分け方

  • 初期型 黒のみ 真っ黒なABXYボタン
  • 2nd 黒・紫 SFCカラーに着色されたABXYボタン
  • 3rd 黒・紫・メタル リセットボタンのない外装

バッテリー問題の改善

初期型RK2020はバッテリーに纏わるトラブルが深刻で以下のような症状が出ていましたが、この問題は3rdモデルで基本的に全て改善されたようです。

  • 充電時に電源がオンになる。
  • 満充電に時間を要する(新型では公称2時間に改善)
  • レベル表示がデタラメ
  • 加熱する

初期型でも対処は可能

初期型や2ndモデルでもSPIアップデートをおこなえばある程度の改善が可能です。

SPEC(RGB10との比較)

Powkiddy RGB10RK2020(3rd)
システムRetroArch(EmuELEC 3.5)RetroArch(EmuELEC 3.5)
スクリーン3.5インチ IPS3.5インチ IPS
解像度320X480320X480
CPURockchip RK3326Rockchip RK3326  
Clock Speed1.3 GHz – 1.5 GHz1.3 GHz – 1.5 GHz
GPUMali-G31 dvalinMali-G31 dvalin
メモリ1GB (DDR3L 786 32 bit)1GB (DDR3L 786 32 bit)
ストレージ MicroSD(メーカ推奨値128GBまで)MicroSD(メーカ推奨値256GBまで)
バッテリー2800 mah2600 mah
ボタン(基本)十字キー・ABXY・L1, R1, L2, R2十字キー・ABXY・L1, R1, L2, R2
ジョイスティック左のみ(L3非対応)左のみ(L3非対応)
他ボタン電源・リセット・+ー電源
ポート USB-C/USB-A /イヤフォン端子 USB-C/USB-A /イヤフォン端子
サイズ144 mm x 63 mm x 16 mm144 mm x 63 mm x 17 mm
重量138g(実測)155g(実測)

RK2020はOGAクローン・デバイスであり、内部スペックはPowkiddy RGB10や、これから発売されるであろうRG351などと(おそらく)全く同じ性能です。

RK2020の特徴を挙げるとすれば、シンプルで洗練されたデザイン、大きめのABXYボタン、ショルダーボタンのレイアウトが秀逸である事などではないかと思います。

Package

添付品:RK2020本体・ジョイスティック用パッド・ユーザーマニュアル・SDカードリーダー・USB-C充電ケーブル

今回入手した3rdモデルでは添付マニュアルが変更されたようです。添付品の構成は旧型も新型も同じなので以前の記事も参考にしてください。

ユーザーマニュアル

新しいマニュアルは裏表に中国語・英語で印刷されていて、Firmwareのインストール方法と、ゲームロムの導入方法に関する記載がありました。Mini Tool Partitionを使えばデータの配置ができると記述されていますが本当にできるんですかね?無理な気がしますが・・・ 

Design&Texture

RK2020のデザインや質感についてです。

メーカ刻印なし

黒と紫のモデルは半透明のシェルに覆われていて、メーカロゴや銘板などの印刷はありません。メーカー名シールすら貼られていない電子機器ってあまりないですよね?

この怪しさがRK2020の魅力だったりもします。

見た目の印象(パープルエディション)

紫のRK2020は内部の白い基盤が薄すく透けて綺麗です、黒よりもパープルの方が透け感が高いですし、ボタンの色が黒なので紫と相性がよくメリハリがあります、照明などが当たるとより映える色だと思います。

僕は黒よりパープルカラーの方が好きですね。

質感

プラスチックな感じはお世辞にも質感が高いとは言えませんが・・・ 悲観するほど悪くもないです。フェースプレートの印象・質感はそれほど悪くないですが、背面はのっぺりしていますしネジ穴もあるのでチープに感じてしまいます。

RK-CONSOLE 公式

もし質感を重視するならば少し値段は高いですがアルミモデルの選択をお薦めします。

Operation

プリインストール・ファームウェアの基本操作一覧です。

基本操作(EmuELEC V3.5)

  • 【電源オン】 パワーボタンを2~3秒長押し
  • 【リセット】 パワーボタンを5〜10秒長押し
  • 【音量調整】 L2+UP/DOWN
  • 【照度調整】 L2+LEFT/RIGHT
  • 【ミュート】 L2+R1 (解除は再押下)
  • 【アプリ終了】SELECT+START・2回目で実行
  • 【電源オフ】 メインメニューからSHUTDOWN SYSTEMを選択

PPSSPP操作

  • 【設定メニュー】 START   
  • 【アプリ終了】  SELECT(1ボタン操作)
  • 【L2R2】   SELECT・STARTボタンとして機能
  • 【音量調整】   L2+UP/DOWNのみ機能する

Operability(RK2020 vs RGB10)

現在RK2020の最大のライバルとなるPowkiddy RGB10と比較して、ゲーム操作においてはどちらが優れているのか、僕が感じた印象を記載しています。あくまでも個人的な見解であり、感じ方には個人の差がありますので参考程度です。

いや、俺はこう思う!みたいな意見はどしどしコメント欄にご記載ください。見ている方の参考になると思います。

ABXYボタン (RK2020優位)

RK2020は大きくストロークがあるボタンを採用していて見た目の印象が良いです。RGB10は小型でしっかりとしたクリック感がありますが見た目はイマイチな印象です。

RK2020はネット上のレビューで悪い評価もありますが、僕の指には相性が良いのか操作はしやすく感じます。RGB10も操作性は悪くないので優劣はつけづらいですが、あえてどちらかを選ぶとすれば見た目の良いRK2020のABXYボタンを推したいです。

ショルダーボタン (RK2020圧勝)

結論から言うとRK2020の圧勝です、何故ならばRKのL1・R1ボタンは左右上部がくり抜かれたデザインである事、L2・R2ボタンは小型ですが本体上部から出っ張っている事により、指の感触でどのボタンであるかを無意識に判断できます。

対してRGB10はデザイン的には美しいですが、ショルダーボタンが本体とほぼフラットであり、1・2ボタンの境目に凹凸がほぼ無いため指の感触で判断が難しいんです。

RK2020のショルダーボタンは人間工学的にかなり理想的なレイアウトではと思います。

START・ SELECT (RGB10圧勝)

シンプルにRGB10の圧勝、RK3326デバイスはSTART・SELECTの同時押しによるアプリケーション終了をおこなうためPSP GO風のRGB10のボタン配置は操作性が良いです。

十字キー・アナログスティック (RGB10優位)

アナログスティックの操作性はどちらのデバイスも同じ部品を使っているのではと思います、全く感触や操作性が同じで差を感じません。しかし十字キーについてはRGB10の方が少し大きくクリック感があるので操作がしやすいですね。

RK2020も個人的には操作しやすいので不満はありませんが・・・

本体グリップ (RK2020圧勝)

デバイスを手で持つ感触はRGB10の手触りが心地よくて好きです、ただゲーム操作におけるグリップという点で優劣をつけるとすればRK2020に軍配が上がります。

ショルダーボタン、L2・R2の凸によりグリップ感が高いんです。間違いありません。

エクストラボタン (RGB10圧勝)

RGB10には「+・ー」ボタンがあり、L3・R3などにキーアサインする事が可能ですが、RK2020には物理的にボタンが存在しません。

また、ゲームの操作性には関係ないですが、RGB10は機能するリセットボタンが存在します、対してRK2020は存在していても機能しない、3rdモデルでは排除されてしまいました。

シンプルなRK2020ですが、それが故に操作性を犠牲にしているといえます。

操作性が優れているのは?

結果としてイーブンになってしまったw

  • RK2020の方がホールド性・操作性が良い。
  • RGB10はボタンが多くキーカスタマイズが優れている。

RK2020の魅力(まとめ)

新型のRK2020はバッテリー関連のトラブルを改善し、使用していなかったリセットボタンを思い切って排除する事により、不満点を解消しシンプルですっきりした見た目のデバイスになった。

また、各ボタンの理想的な配置により、小型デバイスでありながらホールド性が良く、ゲームプレイにはとても良いデバイスである。実際に僕がレトロゲームで遊ぶ時は、ほとんどRK2020を使用している。

その反面、データ転送が面倒であったり、ボタンが少ない事により最低限のカスタマイズが必須である事など、ユーザーには一定の知識や技量が求められる。

NitRo BlogでRK2020ユーザーの傾向を見ると、工夫して使いやすくしよう、トラブルを改善できないか?など、カスタマイズ志向のユーザーに支持を集めているようだ。

未完成な領域を埋める作業が残されているのがRK2020の魅力なのかもしれない。
 

RK3326デバイスは、RGB10や、10月にリリースされるという噂のRG351などもあり、機種選択に悩むかもしれないが、改善されたRK2020は完成度が高まり魅力アップしていますし、すぐに入手が可能であります。

余力のある方は購入してみてはいかが?

amazon以下のショップが早期に3rdモデルに入れ替わると思います、正確な事は不明なため、購入した方の情報をお待ちしております。

アルミバージョンは確実に新型です、ギャンブルしたくない方は、RK-CONSOLEやRETRO MIMIでアルミモデルを注文しましょう。

ユーザー投稿

  1. シタン より:

    分かりやすい比較記事ありがとうございます。

    中で書かれている「MiniTool Partition Wizard(無料版)」ですが、
      *有料版は分かりません

    中華系デバイスで「ファームウェア入れ替え」の際の「パーティションの初期化」をする都合上よく使っているのですが、Linux系のフォーマット形式のファイル情報は見れますが、書き込みはできませんね。
    (ちなみに Linux系フォーマットのパーティション操作も無理でした)

    それと、私個人の感覚なのですが、RGB10 の使用感で、十字キーとアナログスティックについては位置関係が近すぎて、十字キーを使う際アナログスティックにシリコンカバーを使っているとスティックに親指が当たってしまって使いにくいです。
    (シリコンカバーを取ってしまえば当たらなくなったので取って使ってます)

    最後に 1st 2nd バージョンの RK2020 は使い易いように弄れる事が必須ですね。
    バッテリー本体などは物理的にどうしようもないですが(お金があれば色々試すんですが)、他に関しては改良の余地があるので、シェルの改造やヒートシンク取り付けなど壊すこと前提で弄れる方なら大丈夫かな。
    (ある程度になりますが安定した物が欲しいときは、ニトロさんも言ってるように 3rd 辺りが良さそう)

    私は今までの改造に加え電源ボタン(プラパーツ)を自作して押し易くしました。
    ついでなんで、ヒートシンクも大型化して、3rd で使わないと分かったリセットボタンも取ってしまいました。

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